「決断の遅さが…」自民党内、首相への不満渦巻く

配信

 

 

西日本新聞

岸田首相

 

 

 

 

 8日間の東南アジア歴訪から戻ったばかりの岸田文雄首相が20日、「政治とカネ」問題を抱える寺田稔総務相の更迭に踏み切った。日曜夜に本人を公邸に呼び出し辞表を受理した異例の対応からも、政権の抜き差しならない状況が見て取れる。21日からの2022年度第2次補正予算案の審議を最優先した結果、首相自ら寺田氏に引導を渡した形だが、1カ月弱で3人にも上る閣僚辞任は首相の体力を確実に削り取っている。

 

 

 

  「つまらないプリンス」が首相就任会見で見せた「らしくない」顔  

 

 

20日夜、首相が起居する公邸の前。降りしきる雨の中、寺田氏は「この段階でけじめをつけさせてもらった。私の問題が(内閣の)差し障りになってはいけない」と辞意の理由を説明した。その直後、記者団の前に姿を見せた首相は、淡々と語った。「相次いで閣僚が辞任することとなり、深くおわび申し上げる。任命責任を重く受け止める」  寺田氏が「政治とカネ」で矢面に立つようになったのは10月に入ってから。後援会への貸付金を資産報告書に記載していなかったり、死亡した会計責任者の名で政治資金収支報告書を提出したりした問題が次々に発覚。昨秋の衆院選で運動員を買収した疑いがあるとも報じられた。

 政府関係者によると、当初は「寺田氏が説明を尽くせば問題ない」と高をくくっていた首相も、新たな疑惑が明るみに出るたびに、「何をやっているんだ」。釈明にいら立ちを募らせていたという。総務相が選挙や政治資金規正法の所管閣僚である点を踏まえ、官邸内にも「どう言い訳しても完全にアウトだ」と突き放す空気が漂い始めた。  18日、決定打は寺田氏自身の記者会見だった。「激励を受けている。直接私に『辞任しろ』と言う人はいない」「地元の方々からは『説明に感心した』という声しか聞いていない」…。国民感情を逆なでするような寺田氏の物言いに政府、与党内もあきれ返った。

 宏池会(岸田派)創設者の池田勇人元首相を身内に持つ寺田氏に対し、少なからず遠慮があった首相も、ついに堪忍袋の緒が切れる。首相と寺田氏が地盤とする広島では、河井克行元法相らを巡る買収事件の記憶も新しい。「政治とカネ」に厳しい姿勢で臨む考えを示してきた首相も更迭に傾き、「より傷が浅いタイミングを探った」(周辺)。  19日、首相は滞在先のタイで交代に含みを持たせた。寺田氏が所掌する重要法案の改正公選法が18日に成立したことも、首相の判断を後押ししたとみられる。  岸田内閣では山際大志郎前経済再生担当相や葉梨康弘前法相に続く3人目の辞任となり、うち葉梨氏と寺田氏は岸田派。内閣支持率が低迷する中、「派閥への逆風も強まる」と岸田派中堅。自民党内も「悪い流れだ。決断の遅さがこの事態を招いた」(閣僚経験者)と首相への不満が渦巻く。

 12月10日が会期末の今国会では補正予算案に加え、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡る新法が成立に向かうかも焦点だ。首相も「年末にかけて勝負の時が続く」と自認する。自民関係者は「この勝負に敗れれば、いよいよ政権はガタガタだ。薄氷の1カ月になる」と語った。 

 

(岩谷瞬、大坪拓也、河合仁志

 

「決断の遅さが…」自民党内、首相への不満渦巻く(西日本新聞) - Yahoo!ニュース

 

 

===========================================

 

岸田内閣の支持率30.5% 政権発足以来“最低”更新

テレビ朝日系(ANN)

 

All Nippon NewsNetwork(ANN)

岸田内閣の支持率が政権発足以来、最も低い30.5%であることがANNの世論調査で分かりました。  調査は19日、20日に行われました。  

 

 

岸田内閣の支持率は、先月よりさらに下がり、

 

30.5%でした。

 

支持しない人は先月より増え、44.7%でした。

 

 

  山際前経済再生担当大臣や葉梨前法務大臣の辞任を巡る対応について、

評価しないと答えた人は半数を超えました。

 

 

  また、食料品などの値上げで生活が苦しくなっていると感じるとした人は

67%でした。  

 

 

旧統一教会を巡っては、

政府が宗教法人の資格取り消しを裁判所に求める手続きを進める必要があるとした人

 

は8割近くに及び、

 

悪質な献金を規制するための法案については

今の国会で成立させるべきが6割以上を占めました。

 

 

テレビ朝日

 

岸田内閣の支持率30.5% 政権発足以来“最低”更新(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース