
















オープンスペース中心の学習空間、既存校舎の増築改修で実現
PART2 地方発、学校建築ニューウェーブ
長井 美暁 ライター オープンスペース中心の学習空間、既存校舎の増築改修で実現 | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com) 全国で3校目となる、株式会社が運営する小学校が愛知県瀬戸市にある。2021年春に開校。独自の教育内容に合わせて設けた開放的なコモンスペースを中心に、子どもたちが伸び伸びと自主性や探究心を育んでいる。
瀬戸SOLAN(ソラン)小学校は、閉校となった愛知県瀬戸市立本山中学校の既存校舎と敷地を活用してつくられた学校だ〔写真1、2〕。瀬戸市では次代を担う人材育成や、公共施設の機能集約などの課題解決を背景に、中心市街地にあった7つの小中学校を統合。それに伴って生じた学校跡地の活用提案を民間から募る事業を進めている。本山中学校跡地の活用事業者募集はその皮切りだった。
〔写真1〕学習空間の中心となるオープンスペース
ラーニングセントラルは、鉄筋コンクリート造の既存校舎の間を柔らかくつなぐことを意図し、木造で増築した。たくさんの天窓から外光が降り注ぎ、半屋外のような雰囲気だ(写真:生田 将人)
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〔写真2〕既存校舎の間に木造で増築
敷地北側から見た校舎。人工芝のグラウンドは瀬戸フットボールクラブに開放するとともに、アフタースクールでのサッカー指導を依頼するなど、地域との交流も図る(写真:生田 将人)
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ラーニングセントラルの西側外観。瀬戸SOLAN小学校は2022年度グッドデザイン賞を受賞した(写真:生田 将人)
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断面図
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2019年、市は公募型プロポーザルを行い、教育システム(当時・名古屋市、現・瀬戸市)を活用事業者に選定した。同社は、図書館電算化システムの開発・販売やICT(情報通信技術)教育のコンサルティングなどを手掛ける株式会社だ。
同社の提案内容を受け、市は国に特区計画を提出。20年3月に内閣府から構造改革特別区域「瀬戸市国際未来教育特区」の認定を受け、株式会社による学校設置事業が認められるようになった。現在は教育システムの長尾幸彦代表取締役が瀬戸SOLAN小学校の理事長を務める
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