ウクライナ首都を攻撃 イラン製自爆ドローンか ロシア軍
17日、キーウ(キエフ)でドローン攻撃により爆発した様子(AFP時事)
ウクライナのイェルマーク大統領府長官によると、首都キーウ(キエフ)で17日、ロシア軍による自爆ドローン攻撃があった。
キーウのクリチコ市長が通信アプリで説明したところでは、攻撃は市中心部で発生し、消火・救助活動が行われた。爆発音は少なくとも4回聞こえたという情報がある。 自爆ドローンはイラン製とみられ、ミサイルが不足するロシア軍が最近、頻繁に使用。ロシア本土とウクライナ南部クリミア半島に架かる橋で今月8日に起きた爆破を受けて、ウクライナ全土に大規模攻撃が行われた際も投入された。
ウクライナ側は、ロシアの同盟国ベラルーシ領内から飛来していると非難している。
米紙ワシントン・ポスト(電子版)は16日、米当局者らの話として、イランがドローンに続き、短距離弾道ミサイルをロシアに供与することで水面下で合意したと報道。軍や都市への攻撃に使われる恐れがある。
同紙によれば、イランとロシアは9月に追加の兵器供与で合意。イラン側は射程300キロと700キロの2種類のミサイルの提供を準備しているという。ロシア軍は地上発射型の短距離弾道ミサイル「イスカンデル」の保有数が急減していると指摘されている。
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は16日のビデオ演説で、東部ドネツク州の要衝バフムト周辺で、ロシア軍が猛攻を仕掛けて「非常に激しい戦闘」が続いていると説明した。ロシア側が約2000人の「囚人」を前線に投入していると指摘した上で「重罪で長期刑を受けており、金銭だけでなく恩赦を保証されている」と述べた。戦闘にはロシアの民間軍事会社「ワグネル」の傭兵(ようへい)が参加し、その中に囚人が含まれているといわれる。
南部戦線では、ヘルソン州の州都ヘルソン奪還に向けた攻防が続いた。タス通信によると、ロシア国防省報道官は16日、ウクライナ側の弾薬庫5カ所を破壊したと主張。これに対し、ゼレンスキー氏はロシア軍機やイラン製ドローンの攻撃を防いだと強調した
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