フィンランド、ロシア人の観光ビザでの入国を禁止 EU最後の陸路が閉鎖

 

 

 

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フィンランド、ロシア人の観光ビザでの入国を禁止 EU最後の陸路が閉鎖

 

 

 

 

 

フィンランドは30日午前0時から、ロシア人の観光ビザでの入国を禁止した。これにより、ロシアと国境を接する欧州連合(EU)加盟国はすべて、ロシア人観光客に対して国境を閉鎖したことになる。 今月初めにはポーランド、エストニア、ラトヴィア、リトアニアがロシア人観光客の入国を禁止した。 

 

 

フィンランドのペッカ・ハーヴィスト外相によると、フィンランド国内にいる家族を訪問する場合や、仕事や勉強を目的とした入国は認められる。 

 

 

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナ侵攻をめぐり予備役を30万人招集する計画を発表したことを受け、ロシアの国境に向かうロシア人が急増していた。 ロシア人がビザなしで入国できる数少ない隣国のジョージアとの国境には、招集を回避しようとする人たちの出国待ちの長い車列ができている。 一方で、約1300キロにわたり国境を接するフィンランドに入国するにはビザが必要だが、それでも越境しようとする人が増えているという。 ハーヴィスト外相は29日の記者会見で、ロシアの部分的動員令が今回の決定に「重大な影響」を与えたと述べた。

 

 

「フィンランドへ向かうロシア人観光客と、それに関するフィンランド経由の移動という現在の状況を完全に阻止することが、この決定の目的だ」 フィンランドの入国禁止措置は30日午前0時に発効された。

 

 

EU域内の自由な移動を認める「シェンゲン協定」加盟国発行の観光ビザを持つロシア人も、入国が禁止される。 ハーヴィスト氏は、ロシア人の流入はフィンランドの国際関係を危うくするものだとも述べた。 フィンランドに渡航するロシア人は今後、ロシア国内で事前にビザを申請しなければならない。申請にはビジネス関係者または個人的な関係者からの招待状が必要となる。

 

 

 

 

 

 ■欧州各国がロシア人の入国を制限 欧州委員会は今月初め、ロシア政府と結んでいる査証(ビザ)発給の円滑化措置を停止し、発給手数料を引き上げることなどを提案した。

 

ロシア人のEU加盟国への渡航をこれまでより高価で難しくすることが狙い。

 

 2月のウクライナ侵攻開始以降、100万人以上のロシア人がEU諸国に渡航している。

 

 

 こうした中、ロシアと国境を接するポーランドと

 

バルト3国のエストニア、

 

ラトヴィア、

 

リトアニアは新たな制限を導入し、

ロシア人観光客の入国拒否を開始した。 

 

 

200キロ弱にわたりロシアと国境を接するノルウェーは

EU加盟国ではないが、シェンゲン圏に含まれる。

そのため、ロシア人は正当なビザを取得すればシェンゲン圏に含まれる25のEU加盟国への渡航が可能だ。

 

しかし、この長年にわたるビザなし渡航協定も、先週ノルウェーによって停止された。

 

 

 ノルウェーは部分的動員令の発表後、ロシアとの国境にある唯一のストルスコグ国境検問所で、ロシアからの入国者数がわずかに増加したと報告している。 

 

 

(英語記事 Finland closes border to Russian tourists)

(c) BBC News

 

 

 

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