前にも、アップしましたが、
 
 
もう一度!~

 

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「通常の訓練だと言われて向かった先は、ウクライナの地獄のような戦場だった」

ボロボロになったロシア軍の戦車
Photo by Metin Aktas/Anadolu Agency via Getty Images

 

ボロボロになったロシア軍の戦車Photo by Metin Aktas/Anadolu Agency via Getty Images

 

通常の訓練だと言われて参加したら、ウクライナ侵攻だった──そんな恐ろしい経験をしたロシア兵が、戦場で見てきたものをSNSで公開したことで話題になっている。状況をまったく把握していない指揮官、錆びついた古い武器、そして物資不足ゆえに起きる略奪……彼の綴った手記に残されているのは、まったく統率の取れていないロシア軍の実態だった。

 

騙されて行った先は戦場


ロシアの空挺部隊兵であるパベル・フィラティエフ(34)は、「通常の訓練のため」との名目でクリミア半島の基地から行軍を命じられた。

同部隊に加わった彼はその後、1ヵ月以上にわたってウクライナでの戦闘に参加することになる。

フィラティエフが負傷して第一線から退いたのは4月上旬のことだ。それから5週間、ウラジーミル・プーチン大統領の残虐な侵略が引き起こした惨状に思い悩み、戦争の真実を母国に伝えることでそれを止めることができればと、記憶を綴ることにした。

8月にロシアのSNS「フコンタクチェ」に掲載された141ページに及ぶ彼の手記は、ウクライナ南部のヘルソンとミコライフに対する攻撃を、ロシア人兵士の目を通して日ごとに詳細に記したものである。

本紙「ワシントン・ポスト」は8月中旬、テレグラムを介してフィラティエフと連絡を取った。厳密に言えば彼はまだ軍に所属しているが、人権団体「Gulagu.net」の支援を得て出国している。安全上の懸念から、自身の居場所は明かさなかった。

フィラティエフの手記の抜粋を、本人の許可を得て掲載する。簡潔かつ明確にする目的でのみ編集をした。フィラティエフの話を独自に検証することはできなかったが、彼がクリミア半島を拠点とする第56親衛空挺強襲旅団に所属していたことを示す軍人身分証明書と、戦線を退いた後に目の治療を受けたことを証明する書類を見せてくれた。

フィラティエフはこう綴っている。

「何も変わらないかもしれない。だが私はもう、この常軌を逸した戦いに加わらない」

「フランス24」による取材にこたえるパベル・フィラティエフ
 

2月15日:侵攻前


クリミア半島のスタリ・クリムにある訓練場に到着。間に合わせのストーブが1つだけある板張りの小屋で、約40人の全隊員が一緒に生活した。

テントや泥壁の小屋ではあったものの、チェチェンでさえ生活環境はずっと整っていた。ここには洗い場すらなく、食事もひどい。遅れて合流した私と他の5人ほどには、寝袋も迷彩服も防具もヘルメットも残されていなかった。

それからやっとライフルを受け取ったものの、ベルトは切れているし、錆びていて引っかかる。長時間かけてオイルできれいにしてゆく。

2月20日頃に至急集合し、荷物を軽くして出発するよう全隊員に命令が出た。強行軍で進むというが、行き先は知らされないままだ。

「ウクライナに攻め込んで、3日でキーウ(キエフ)を占拠する」と冗談を言う者もいた。
 

 

 

 

2月23日:深刻な事態の兆し


師団長がやってきて、(祖国防衛の日の)祝日を祝い、明日から日給を69ドル相当にすると発表した。何か重大なことが起きる兆しだ。ヘルソンを攻撃するという噂が流れたが、私にはナンセンスに思える。

この日からすべてが変わり、兵士たちにも変化が見られるようになった。緊張して誰とも話そうとしない者、あからさまに怖がる者もいれば、逆に異常に陽気な者もいる。
 

2月24日:無計画な戦争に突入

 

 

ワシントン・ポスト(米国)

 

Text by Mary Ilyushina

 

 

 

 

 

Pavel Filatyev, ex-Russian soldier: 'I sense this threat but I don't want to lie' • FRANCE 24

 
 
 
FRANCE 24 English
 
 
#PavelFilatyev is a former Russian soldier who fought for two months in #Ukraine. In an online journal, he denounced the invasion of Ukraine and the pitiful state of the Russian army. Out of fear of reprisals, he fled his country with the help of an NGO. The 34-year-old former paratrooper arrived in #France last week via Tunisia. He is now under police protection and plans to seek political asylum. In an interview with FRANCE 24, he recounted his decision to flee, his journey to France and what Russians really think of the war in Ukraine. https://f24.my/8sS9.y 🔔 Subscribe to France 24 now: https://f24.my/YTen 🔴 LIVE - Watch FRANCE 24 English 24/7 here: https://f24.my/YTliveEN 🌍 Read the latest International News and Top Stories: https://www.france24.com/en/ Like us on Facebook: https://f24.my/FBen Follow us on Twitter: https://f24.my/TWen Discover the news in pictures on Instagram: https://f24.my/IGen