亡命ロシア人、暗殺未遂か 仏検察当局が捜査開始

 

AFP=時事

フランスに亡命したロシア人反体制派のウラジーミル・オセチキン氏。パリで(2022年9月20日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

 

 

 

 

【AFP=時事】

 

 

フランス検察当局は20日、暗殺を企図して使用されたとみられる赤色のレーザー光を目撃したとの反体制派の亡命ロシア人の訴えについて、当局が捜査していると明らかにした。

 

 

  【写真】暗殺未遂か 仏に亡命したオセチキン氏  

 

 

身の危険を訴えているのは、フランスに亡命し、

南西部沿岸のリゾート地ビアリッツ(Biarritz)に在住するウラジーミル・オセチキン(Vladimir Osechkin)氏。

 

 

 

ロシア各地の刑務所に情報源を持つ活動家団体「グラグ・ネット(Gulagu.net)」を運営している。  

 

妻子と共に自宅にいたオセチキン氏は、

暗い部屋の中で仕事をしていた12日、

暗殺の標的になった可能性があるとしている。  

 

オセチキン氏はAFPの電話取材に対し、

「バルコニーの手すりで赤い点が動いているのに気付き、それは私に向かって壁を移動してきた」と述べた上で、「私たちは消灯し、床に伏せた。シャッターを閉めて警察に通報した」と当時の状況を説明した。

 

 

警察官や近隣住民は、発砲音を聞いたと話しているという。  

 

ビアリッツに隣接するバイヨンヌ(Bayonne)の検察当局者は、

オセチキン氏に対する「殺害脅迫」に関しては、3月10日からすでに予備的な捜査を開始していると述べた。

検察当局者は、これらの脅威を「非常に深刻に受け止めている」と表明した。  

同氏は2月に自身が暗殺対象になっていることを知らされ、

警察の保護下に置かれた。

 

10日前には、「ロシアの犯罪集団のボス」がビアリッツ周辺での殺害任務を受け、

フランス入りしたとの情報を得たとしている。  

 

 

検察当局者は「オセチキン氏が先週、暗殺の対象になったとの仮説を裏付ける具体的な要素はない」と強調した。

 

ただし西側諸国や活動家は、ロシアが海外で反体制派を暗殺する可能性があると指摘している。

 

【翻訳編集】 AFPBB News

 

 

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