日本にスキー伝えたレルヒ少佐、「直弟子」のメモ見つかる…発祥の地に寄贈
明治期に日本で最初にスキー技術を伝えたオーストリア軍人・レルヒ少佐の指導内容を記した当時のメモが見つかり、新潟県上越市に寄贈された。「一本杖(づえ)スキー」の操作法などが書かれている。同市本城町の市立歴史博物館で17日に始まる企画展「日本スキーの黎明(れいめい)」で公開される。
レルヒ少佐は1911年(明治44年)1月12日、同市高田地区にあった陸軍第13師団歩兵第58連隊で日本で初めてスキー指導を行っており、同市は日本スキー発祥の地とされている。
高田師範学校の体育教員だった山岸豊次郎さんは翌月、同地区で行われた教員向け講習でレルヒ少佐から指導を受け、内容を原稿用紙5枚に書き残していた。
メモは、孫の山岸秀夫さん(88)(新潟市東区)が今年4月、新潟市西蒲区の実家で父親の遺品を整理していた際に見つけた。冒頭に「スキー使用法」と題し、スキーの手入れや着脱の仕方、行進法、滑走法、方向変換などを記している。
秀夫さんは8月31日、上越市を訪れ、市立歴史博物館の宮崎俊英館長にメモを手渡した。秀夫さんは「多少なりとも皆さんのお役に立てるようならばとてもうれしい」と語った。
宮崎館長は「教育関係者による史料を目にするのは初めて。高田からスキーが広がったことが実感できる」と話した
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