露軍が「半年ぶりの大敗」 ウクライナ軍反撃で東部要衝から撤退

毎日新聞

イジュームの街の入り口に到達したウクライナ軍の兵士たち=ロイター(2022年9月10日にソーシャルメディアに投稿された映像より)

 

 

 

 ロシア国防省は10日、ウクライナ北東部ハリコフ州南部にある重要拠点イジュームから軍を撤退させたと明らかにした。ウクライナメディアは同日、イジュームの街の入り口で国旗を掲げる兵士の様子などを報じており、攻勢を強めるウクライナ軍が奪還した模様だ。ロイター通信は、ロシアにとっては3月の首都キーウ(キエフ)周辺からの撤退以来の「大敗」と伝えた。今後、ウクライナ側の反撃がさらに強まる可能性がある。  ロシア軍は2月の侵攻開始後にイジュームを制圧し、各地に人員や物資を送る拠点として利用してきた。同省報道官はウクライナ南東部ドネツク方面への「部隊の配置転換」と説明しているものの、ハリコフ州内では9月に入ってウクライナ軍が急速に奪還地域を広げていた。ロイターによると、ウクライナ軍が最近になって解放した州内の村では、弾薬が詰まったままの箱が放置されるなど、ロシア兵が慌てて撤収している様子がうかがえるという。  ウクライナ政府は8日にはイジュームの北西40キロの都市バラクリヤを奪還したと発表。これまでにハリコフ州で30以上の集落を取り戻したと明らかにしている。ゼレンスキー大統領は10日の声明で、9月初旬以降、約2000平方キロを奪還したと強調した。【ヨハネスブルク平野光芳

 

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