“ブチャでの市民虐殺はフェイク” ロシア最大の嘘を暴く決定的映像と証言

 
 
ウクライナの首都キーウ近郊の街ブチャ。ロシア軍が撤退した今年4月、 街の至る所で市民の遺体が見つかった。今も「市民虐殺などやっていない」と 言い続けるロシア。しかしロシアが虐殺に関わったことを示す決定的映像、 そして虐殺の現場から奇跡的に生還を果たした男性の証言が、ロシア最大の嘘をあぶり出す。 (22年8月14日放送 「NO WAR プロジェクト つなぐ、つながるSP 戦争と嘘=フェイク」より) ▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://newsdig.tbs.co.jp/ ▼チャンネル登録をお願いします! http://www.youtube.com/channel/UC6AG8... ▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」 https://www.tbs.co.jp/news_sp/tbs-ins... ▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」 https://www.tbs.co.jp/news_sp/toukou...
 
 
 
 
 
 
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“ブチャでの市民虐殺はフェイク” ロシア最大の嘘を暴く決定的映像と証言

 

 

 

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ウクライナの首都キーウ近郊の街ブチャ。ロシア軍が撤退した今年4月、街の至る所で市民の遺体が見つかった。今も「市民虐殺などやっていない」と言い続けるロシア。しかしロシアが虐殺に関わったことを示す決定的映像、そして虐殺の現場から奇跡的に生還を果たした男性の証言が、ロシア最大の嘘をあぶり出す。

 

 

 === 【写真を見る】決定的瞬間をとらえた防犯カメラ映像 “ブチャでの市民虐殺はフェイク” ロシア最大の嘘を暴く決定的映像と証言 

 

 

 

4月上旬、ウクライナの首都キーウ近郊の街ブチャ。至る所で、市民の遺体が見つかりました。「市民虐殺」と報じられると、ロシア側は・・。 ロシア・ラブロフ外相:「ブチャでフェイクニュースが作られました」 プーチン大統領も… 「フェイク!」 「遺体はウクライナ側が置いた」もので、「虐殺はフェイク」だと主張しているのです。

■遺体現場には銃痕 家族の慟哭

私たちは今回、ブチャに入り、真相を追いました。 ヤブランスカ144という通りにある建物。この敷地でも、多くの男性の遺体が見つかったといいます。 増尾記者: 「男性たちの遺体はこちらのスペースで見つかりました。今もこうして銃が撃ち込まれた跡が、生々しく残されているんです。ここで見つかった遺体は顔を殴られたり、目がえぐり取られていたりと、拷問された様子があったということです」 花が手向けられた現場には、ここで亡くなった8人の遺影が。いずれもブチャで暮らす、ごく普通の市民でした そのうちの1人、スビャトスラフ・トゥロフスキーさん、35歳。 私たちはトゥロフスキーさんの実家を訪ねました。父親は毎日、祭壇の前に来て、息子の写真を眺めると言います。 トゥロフスキーさんの父: 「毎朝、彼の写真にキスをします。しかし写真は写真にすぎません。生きている息子を抱きしめたいのに」 幼い頃から、明るく元気だった息子。印刷工として、まじめに働いていました。トゥロフスキーさんの部屋は、今もそのままです。 トゥロフスキーさんの父: この部屋に入ると、息子が笑顔で、「やあ!」と挨拶をしてくれる気がします・・・ なぜ彼のような、ごく普通の市民が、虐殺されたのでしょう。 トゥロフスキーさんたちはボランティアの市民で構成される領土防衛隊に入り、検問所を通る人のIDをチェックするなどしていました。 そこにロシア軍が、侵攻して来たのです

 

 

 

 

■最後尾の人物が銃を…決定的な瞬間が防犯カメラに

男性たちは、検問所近くの建物に、一晩中、身を潜めます。アンドリー・ドボルニコフさんは、翌朝、妻に電話をかけていました。 アンドリー・ドボルニコフさんの妻: 「彼は私に電話をくれました。“荷物をまとめて”“状況が緊迫しているから、携帯の写真をすべて削除して”“君を愛しているよ”それが最後の言葉でした」 男性たちはロシア軍に見つかり、捕らえられます。 決定的な瞬間を、当時あった防犯カメラが捉えていました。そこには・・・ 私たちが入手した映像。男性たちが、手を頭の上にのせ、前の人の腰のあたりをつかみ、一列になって連行されています。 最後尾の人物は、銃を構えています。 男性たちは、銃を突き付けられ、近くの駐車場の方へと連行されていきました。その時の様子を、近所の住民が撮影していました。 撮影した女性: 「戦車が来て、その後ろを兵士が歩いているでしょ。カーテンのすき間から出るのが怖くて・・・」 「ロシア軍は、彼らにライフルを向けながらここに連れてきて、ひざまずくようにさせたんです」 映像には、男性たちが連行され、ひざまずかされる様子、そしてロシア軍を示す「V」の文字も。 この後、男性たちは、最後に遺体で見つかった場所へさらに連れて行かれます。 そこで何が起きていたのか。それを知る人が・・・。連行された中の、この男性。奇跡的に生き延びていたのです。 私たちはその男性を探し出し、会うことが出来ました。 イワン・スキーバさん、43歳。 事件の後、ウクライナを逃れ、現在はポーランドで生活しています 当時の体験を、生々しく証言しました。

■「ロシア軍は何も言わず、立つように命令し、殺した」

スキーバさん: 「私たちは、頭を下げたうえで、ひざまずかされました。こんな感じです」 男性たちは、「お前らは何者だ」「なぜ隠れていたんだ」と厳しく尋問されます。 そして突然、スキーバさんの隣にいた男性が射殺されたのです。 スキーバさん: 「ロシア軍は何も言いませんでした。彼に立つように命令し、彼を殺したんです。“自分たちは本気だ”ということを示し、残った我々を脅すためです。自分も殺される。覚悟しました」

 

 

 

その後、スキーバさんと仲間一人が、近くの建物の中に連れていかれます。 スキーバさん: 「頭にバケツをかぶされました。ひざまずかされ、手をテープで縛られ、頭を壁につけました。そして彼らは、背中にレンガを乗せ始めました。私が倒れるまでレンガを何個も乗せるんです。『お前はウクライナ兵か?』と言って、銃で殴りました」 意識がもうろうとする中、銃声が聞こえ、仲間の声は聞こえなくなったといいます。   その後スキーバさんは、別の3人の仲間と共に、建物の脇に連れていかれます。 「動くな!」 その命令に1人が従わなかったことをきっかけに、全員が一斉に銃撃されたのです。 スキーバさんも、わき腹を後ろから撃たれました。 スキーバさん: 「弾は背中から入って、ここから出ました」 弾は左のわき腹を貫通。スキーバさんは激痛に耐えながら、息を潜め、死んだふりを・・・。 スキーバさん: 「私は動かないで、息をしないようにしました。冬だったので、息をすると吐く息が白く見えるから」 すると・・・ スキーバさん: 「『あいつはまだ生きている』というロシア軍の声がしました。見ると、彼の腕が少し動いていました」

■「やったのはロシア軍だ。間違いなく言える。プーチンの軍隊だ」

それは、父親が実家を案内してくれた、あのトゥロフスキーさんでした。 その時はまだ、生きていたと言うのです。しかし・・・。 スキーバさん: 「『放っておいても死ぬだろう』という声がしましたが、その後、銃声が聞こえ、トゥロフスキーさんの腕は動かなくなりました。次は自分だ。殺されるだろうと思いました。つらかった」 「兵士の声が聞こえていました。彼らはお互いにジョークを言い合い、笑って楽しんでいました」 兵士たちが去った後、スキーバさんは、近くの家に助けを求めました。 「市民虐殺はフェイク」と言い続ける、ロシアへの怒りは募ります。 スキーバさん: 「私にもロシアに親戚がいますが電話して、こんなことが起きていると伝えると『ありえない。それはウクライナのナチがやっている』と言われました。やったのはロシア軍だ。間違いなく言える。プーチンの軍隊だ」 ナタリアさんは夫を亡くしました。 家具店で働いていたアンドリー・ベルボビイさん、55歳。 記念日には、必ず妻にバラを贈る優しい夫だったと言います。 ナタリアさん: 「あの時、彼が体験したことを思うと、とてもつらいです。私の人生は止まりました。私は彼なしで生きることを学ばなければなりません。そしてそれはとても難しい」 事件は、深い悲しみを残しました。

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