アムネスティのウクライナ支部トップが辞任表明、軍批判の報告書巡り

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アムネスティのウクライナ支部を率いるオクサナ・ポカルチュク氏が辞任を表明した

 

 

 

(CNN) 

 

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルのウクライナ支部トップを務めるオクサナ・ポカルチュク氏が辞任を表明した。アムネスティは先日の報告書で、ウクライナ軍が学校などの民用施設を利用して民間人の命を危険にさらしていると批判していた。

 

 

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フェイスブックに投稿された声明によると、ポカルチュク氏はアムネスティに現行の内容での報告書公表を思いとどまらせようと試みたという。 

 

 

投稿では「国を引き裂く侵略者に占領された国に住んでいなければ、防衛する側の軍隊を非難するのがどういうことか、おそらく理解できないだろう」と説明。「全面侵略が始まって以来、我々はロシアによる人権侵害や国際人道法違反を絶えず強調してきた。我々はこうした違反を徹底的に記録している。その内容は今後の法手続きの基礎となり、関与者を裁くのに役立つだろう」と述べた。 アムネスティの報告書についても触れ、報告書に「戦争の相手側、戦争を始めた側に関する情報を盛り込まないことは許されない」「アムネスティはロシアの言い分を支持するかのような資料を作成した。民間人を守ろうとしつつ、

 

この調査はかえってロシアのプロパガンダの道具になってしまった」と述べた。 

 

 

アムネスティは報告書の中で、ウクライナ軍は2月に始まったロシアの侵攻を撃退する際、学校や病院を含む人口の多い住宅地に基地を設置し、兵器システムを運用したと指摘。そうすることで民間人を危険にさらしたと述べた。 こうした戦術は国際人道法違反に当たるとも指摘していた。 アムネスティ・インターナショナルのカラマール事務総長は「我々はウクライナ軍が人口密集地域で活動する際に市民を危険にさらし、戦時国際法に違反するパターンを記録した」「防衛する側にいるからといって、ウクライナ軍は国際人道法の尊重を免除されるわけではない」としている

 

 

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