ロシア軍補給路の三つの橋を攻撃、ウクライナ軍が「勢い増している」…英国防省分析

読売新聞オンライン

28日、ロシア軍のミサイル攻撃を受け、煙が上がるウクライナの首都キーウ郊外(AP)

 

 

 

 【キーウ=森井雄一】

 

ウクライナの戦況を分析する英国防省は28日、ロシアが掌握する南部ヘルソン州の奪還を目指すウクライナ軍が「勢いを増している」と指摘した。米欧から供与された長距離砲で、露軍が補給路とする三つの橋を損傷させ、州都ヘルソンを事実上、他の占領地から切り離したとの見方を示した。

 

  【動画】ウクライナ軍、米国が供与した榴弾砲でロシア軍陣地を攻撃

 

 

 ウクライナのオンラインメディア「ウクライナ・プラウダ」によると、ヘルソンの南部を流れるドニエプル川に架かる交通の要衝「アントノフ大橋」が損傷で通行止めになった後、ヘルソンで物資が品薄になっている。露軍は渡河のため、車両などを載せてタグボートで引航する浮桟橋の建設を試みているという。

 親露派は、補給に影響はないと主張している。

 ウクライナ大統領府顧問は、露軍が戦力を東部から南部に「大規模に再配置している」との認識を示し、ヘルソン防衛に力点を移し始めているとの認識を示す。

 ウクライナ空軍報道官によると、露軍は28日、黒海やベラルーシなどからキーウ州など複数箇所にミサイル約20発を発射。中部キロボフラード州では航空大学などが標的となり5人が死亡した。この日はゼレンスキー政権が新設した「国家の日」で、あえて広範な攻撃を仕掛けた可能性がある

 

 

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ロシア、橋損傷で重兵器をヘルソン市に搬入できず ウクライナが主張

CNN.co.jp

ロシアが支配するアントニウスキー橋=27日、ウクライナ・ヘルソン市

 

 

 

(CNN) 

 

ウクライナ当局は29日までに、ロシア占領下の南部ヘルソン州にある要衝の橋がウクライナの長距離砲で繰り返し攻撃され損傷したため、ロシア軍は重兵器や弾薬を輸送できない状態だと主張した。

 

 

  【画像】砲撃で損傷したアントニウスキー橋 

 

 

損傷したのはドニプロ川に架かる約1000メートルのアントニウスキー橋。ヘルソン州トップの顧問によると、この橋は「以前は南部ミコライウの前線に武器や弾薬、食料を補給する主要ルート」になっていた。 だが、前にも攻撃した場所に追加攻撃を行った結果、輸送機関が橋を渡ることは不可能になった。現在、橋の入り口は封鎖された状態だという。 複数のウクライナ当局者によると、橋を攻撃したのは26日夜。SNS上の動画には、橋の一方の端付近で大規模爆発が複数起きる様子が捉えられている。 前出の顧問は「仮説の上では、ロシアが川を渡る浮橋をつくることも可能かもしれない。ただ、ドニプロ川の左岸はほぼ全て氾濫原(はんらんげん)と泥沼だ」としている。 英国防省は28日、ウクライナの長距離砲で計3本の橋が攻撃され、ドニプロ川西岸に駐留するロシア軍部隊は「非常に脆弱(ぜいじゃく)になっているように見える」と指摘。ロシア占領下で最も重要な人口集中地であるヘルソン市はいま、他の占領地から実質的に切り離されているとの見方を示した。 ただ、ロシアは依然としてヘルソン市北東の広い地域を支配しており、浮橋やフェリーでドニプロ川を渡って西岸の部隊に物資を補給できる可能性もある

 

 

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