写真で見る! 首都ヘルシンキまで3時間半、フィンランドで鉄道旅行を体験してみた
フィンランドの国有鉄道を使って、筆者はポリからヘルシンキまでを旅してみた。 回転椅子のある食堂車から個室まで、その設備はとても充実していた。
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3時間の鉄道の旅にかかった費用は57.8ユーロ(約8000円)だった。 ポリから乗った筆者はタンペレで乗り換え、首都ヘルシンキへと向かった。 フィンランドを旅していた筆者は飛行機に乗るため、ヘルシンキに戻る必要があった。 ポリからヘルシンキまでは、車なら約151マイル(約240キロ)の道のりだ。時間にして約3時間。
鉄道だと3時間半かかる。
乗車券はオンラインで購入した。料金は57.8ユーロ。
午前10時にポリを出発し、ヘルシンキには午後1時35分に到着する予定だった。 一番安い乗車券は45ユーロだったけれど、筆者はそれぞれ座席をアップグレードしたので57.8ユーロになった。 車両は2階建てだった。フィンランドの旅客列車は全て国によって運営されている。 この列車は「VR」という国が保有する鉄道会社が運行している。
座席をアップグレードしたので、筆者はより眺めの良い2階に乗ることに。
出発! 上の階には小さな階段をのぼっていく。 車内の様子はこんな感じだ。
車両と車両の間にはトイレもあった。 下の階も座席は同じような雰囲気だ。事前に予約しておけば、自転車を置いておけるスペースもある。 車両と車両の間には小さな個室もある。
筆者が見た時は誰も座っていなかったものの、こちらは2人用のブースだ。
フィンランドの人々は静かな環境が好きなのか、周囲の人々に迷惑をかけることなく電話で話すことができる専用のブースもある。
専用ブースの中はこんな感じ。
貴重品を預けられるロッカーもあった。 小さなものなら預けられそうだ。
座席は機能的で、座り心地も良い。ヘッドレストは位置を調整できる。
座席を倒すこともできる。それぞれの座席に折り畳み式の小さなテーブルとゴミ袋がついている。 足元のスペースを含め、かなり背の高い筆者でもゆったりと座れた。
乗り心地も良いし、静かだ。車内は混み合っていたけれど、乗客は皆、静かに過ごしていた。 フィンランドの人々は一般的に物静かな人が多く、世間話をあまりしないことでも知られる。
窓からはフィンランドののどかな景色が楽しめる。 湖もたくさんある。 線路沿いの小屋は昔ながらの北欧スタイルだ。 森の近くの川を通過して… タンペレに着くまでに、列車はいくつかの駅に停車した。 フィンランド人とおしゃべりする機会もあった!
筆者の隣の席に、気さくなフィンランド人が座ってきた。 こちらから話しかけていいものか迷っていると、向こうから声をかけてくれて会話が始まった。
わたしたちはフィンランドやタンペレのこと、フランスやイギリス、フィンランドの文化の違いなどについて20分ほど話した。 タンペレで乗り換えた。次の列車が出発するまで24分待った。 次の列車が来た。 タンペレからヘルシンキへ向かう列車では、筆者は食堂車の乗車券を予約していた。
筆者は窓際のシングル席だ。
座席は革張りで座り心地が良かった。左右に回転もする。 進行方向を向きたい時にも役立つ。
筆者の隣に座った人は、椅子を180度回転させてテーブル席の友人とドリンクを楽しんでいた。 目の前には小さな引き出し式のテーブルも付いている。 ちょっとした用事を済ませるにはぴったりだ。 コンセントもすぐそこにある。 ポリから乗って来た列車に比べると、にぎやかな雰囲気だ。 座席はすぐに埋まり、車内はにぎやかな雰囲気だった。
カードゲームを楽しんでいる人もいれば、飲み物を手に談笑する人たちもいた。
パーティーや会議用に車両を貸切ることもできるとの案内が掲げられていた。
お昼になって、筆者は何か食べ物を買おうと下の階へ向かった。
食堂車の下は食べ物や飲み物が買える売店だ。 電話用のブースはここにも。 売店には行列ができていた。事前に予約しておけば、行列を避けられたことを後から知った。
自分の順番が来るのを待ちつつ、筆者は外の景色を楽しんでいた。 メニューは充実していて、フィンランド語と英語で書かれていた。 出来立ての温かい食事を食べている乗客もいたけれど、筆者はこのケースの中のサンドイッチに心をひかれた。
ライ麦パンのサンドイッチとワインを注文。
サンドイッチは4.9ユーロ(約680円)、
ワインは約10ユーロだった。フィンランドでは、ワインは高い。
この後も湖や森の景色が続いて… ヘルシンキに到着した。 時間通りだ。 ヘルシンキの駅は街の真ん中にあるので、観光にも便利だ。
[原文:What it's like riding across Finland on a state-owned train that was comfy, cosy, and cost $60 for a three-hour trip] (翻訳、編集:山口佳美)
Marianne Guenot
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