7分間の協議の末「まわし待った」から異例の勝負再開となった結びの一番【大相撲名古屋場所】

中日スポーツ

行司の「まわし待った」に気づかない若元春(右)に寄り切られる照ノ富士

 

 

 

◇17日 大相撲名古屋場所8日目(ドルフィンズアリーナ)  

 

結びの一番、若元春―横綱照ノ富士戦は行司によるまわし待ったがあったが、若元春が照ノ富士を寄り切ってしまった。審判団による協議の末、待ったがかかった場面の体勢から勝負再開となる異例の出来事となった。      

 

 

 

◇  立ち合いから2分6秒。

左四つの体勢で組み合っていた若元春の締め込みの結び目が外れた。「まわし待った」をするため、それを見た行司・式守伊之助が慌てて2人に駆け寄った。しかし、行司の動きに気づいたのは照ノ富士だけ。気づいていない若元春はそのまま前へ。力を抜いた状態となっていた照ノ富士を寄り切った。  照ノ富士は「待った」ではないのかと伊之助にアピール。「まわし待った」は本来であれば土俵の上で2人が組み合った状態で締め直す。今回の異例の事態を受け、審判団が協議に入る。2分36秒という長い協議。その後に佐渡ケ嶽審判部長(元関脇琴ノ若)が「行司がまわし待ったをしたときにですね、えー、(2人が)動いてしまいましたので、まわし待ったの状態から取り直しといたします」とマイクで会場に説明した。  ここから佐渡ケ嶽審判部長が、ビデオ室の藤島審判部副部長(元大関武双山)と連絡を取りながら2人の位置を再現。式守伊之助も若元春の足の位置を動かすなど、協議開始から7分3秒後にようやく仕切り直しとなった。

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