東部ハルキウ州の親露派「ここは歴史的にロシア領」…ドネツク州に続き併合へ動き

読売新聞オンライン

 【リビウ(ウクライナ西部)=安田信介】

 

 

ロシア通信によると、ウクライナ東部ハルキウ州の親ロシア派幹部は8日、同州は「歴史的にロシア領土の一部だ」と主張した。ロシアは攻防が続くドネツク州だけでなく、隣接するハルキウ州でも併合に向けた動きを強めている。

 

 

10日、ロシア軍による砲撃で破壊された学校の建物(ウクライナ東部ハルキウで)=ロイター

 

 

 

 露軍はハルキウ州南東部イジュームなど州全体で約20%とされる制圧地域に親露派「暫定当局」を設置しており、8日には「戒厳令」を出した。プーチン露政権は行政の専門家チームの派遣も検討している。

 

 ハルキウ州知事によると、露軍は10日未明、州都の都市ハルキウの教育施設や集合住宅を砲撃した。また、ドネツク州当局によると、州北部の町で9日夜、5階建ての集合住宅が砲撃され、15人が死亡した。20人以上が生き埋めになったとの情報もあり、死傷者が増える恐れがある。

 

 ロシアの駐英大使は7日、ロイター通信に、露軍がドンバス地方(ドネツク、ルハンスク両州)の全域制圧後も南部の占領地にとどまる見通しを明らかにした

 

 

 

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