射程80キロの中距離砲だが… 米がウクライナにHIMARS供与
コロンビア特別区、6月2日(AP)― 米のバイデン政権は6月1日、ウクライナのゼレンスキー大統領が重ねて要請している、ロケット砲システムを供与すると発表した。
高機動ロケット砲システム(HIMARS)は、
米陸軍が開発した装輪式の自走多連装ロケット砲で、
東部ドンバス地方で攻勢に転じたロシア軍を食い止めるために、
ウクライナ軍がどうしてもほしい阻止砲撃用兵器。
HIMARSは、
最大射程300キロのMGM-140 ATACMSを発射可能だが、
今回供与されるのは射程80キロのロケット弾だという。
今回ウクライナ向けに追加支援される7億ドル(約900億円)のパッケージには、
ヘリコプター、
ジャベリン携行式多目的ミサイル、
戦闘車両、
スペアパーツなどが含まれる。
ロシア軍が攻勢に転じたウクライナ東部戦線では、
長距離砲同士による砲撃戦の様相を呈している。
HIMARSの供与は、米国としては砲撃戦でウクライナを支援したい一方で、
ロシア領内の目標を砲撃して、これ以上エスカレートさせたくないという意図の表れといえよう。
中距離砲システムとはいっても、国境近くから撃てばロシア領内に届くことは避けられないが…
(日本語翻訳・編集 アフロ
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