米に続き、ドイツもウクライナに重火器供与へ ロシアは反発
ドイツ連邦議会で演説するショルツ首相=ベルリンで2022年6月1日、AP
ドイツのショルツ首相は1日、ウクライナへの追加軍事支援として、最新の対空防衛システムなどを供与する方針を連邦議会で表明した。ロイター通信が伝えた。米政府が5月31日にロケット砲システムを供与する方針を示したことに続く動きで、ロシア側は反発を強めている。 ドイツが供与するのは対空防衛システム「IRIS―T」とレーダーシステムだ。独メディアによると、ショルツ氏は「(これらの兵器で)ロシアによる空からの主要都市への攻撃を防げるようになる」と述べた。 供与される防衛システムの詳細は不明だが、報道によると、地対空の中距離ミサイルの可能性が高いとみられる。ただ、実際の供与までには数カ月かかる見通しという。 ロシア軍は現在、東部ルガンスク州などで攻勢を強めている。だが米欧諸国から重火器の供与が進んだ場合、ウクライナ軍が反転攻勢に出る可能性もある。こうしたことから、ラブロフ露外相は1日、訪問先のサウジアラビアで、ウクライナへの武器支援国など第三国が紛争に巻き込まれる可能性について「もちろんある」と言及し、米欧をけん制した。 また、インタファクス通信によると、露国防省は1日、ロシア西部イワノボ州で戦略核兵器を扱う戦略ロケット軍の訓練を実施したと発表した。将兵約1000人が参加したとされ、核戦力を改めて誇示する狙いとみられる。
【カイロ真野森作
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