2022年、住宅のエネルギー設備&最新トレンドは?メーカーに聞く

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エネルギーは太陽光発電システムでつくり、蓄電池でためてより効率よく使う時代に

 

 

 

これからの家づくりでは、太陽光発電や蓄電池など、創エネ、畜エネ設備を検討も重要です。光熱費のかからない、長く快適に暮らせる住宅を建てたいと思ったら、ぜひ取り入れたもの。編集部が各メーカーの担当者にアンケートして、そのトレントを調査。SDGsにも配慮したものが続々登場しています。

A.太陽光で発電した余剰電力を、ためて使う蓄電池が注目が集まっている

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「太陽光で発電した余剰電力をためて使う蓄電池が注目されている。在宅時間が長くなったことによる電気使用量の増加や、台風や地震などの自然災害への備えなど、これまで以上に蓄電池が必要とされている」(LIXIL)、「家庭内の電力に使用するための蓄電池のタイプが変化。太陽光のパワーコンディショナー機能も搭載した、いわゆるハイブリッドパワコンが主流になってきている」(パナソニック)など、エネルギーは太陽光発電システムでつくり、蓄電池でためてより効率よく使う時代に。 空気中の熱を集めるヒートポンプ技術を活用してお湯を沸かす給湯器「エコキュート」については、「2021年、発売から20周年を迎え、住宅リフォームに伴う他の熱源給湯器からの買い替え、古くなったエコキュートから最新のエコキュートへの買い替えも増加」(三菱電機)しています。 ●「パワーステーションS+」本体、蓄電池用コンバータ、リチウムイオン蓄電池ユニット(パナソニック)

A.停電時にも安心で電気代もお得になるサービスや、省エネ性能プラスアルファの機能が人気

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「さらなるZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及促進と、新たな住まいのニーズを見据えてスタートした『スマート蓄電システム』と、『建て得でんち』が好調」(LIXIL)とのこと。AIを搭載した「スマート蓄電システム」と太陽光発電システム、同社指定の建材・設備をセットにした「建て得でんち」は、停電時にも安心で電気代もお得になるサービスとして注目されています。 太陽光発電については、「屋根貸しやPPA(電気販売契約)、TPO(第三者所有)モデルが住宅用市場で増加傾向」(パナソニック)です。これらのサービスは、太陽光発電の設置費用がかからないことから、検討する人が増えています。 少ない電気で効率よくお湯を沸かすヒートポンプ方式を採用したエコキュートは、エコで電気代がお得になるというメリットに着目しがちですが、「お湯を清潔に保つ機能やマイクロバブル機能が人気」(三菱電機)と、省エネ性能プラスアルファの機能に、魅力を感じている人も増えているようです。

 

 ●「エコキュートPシリーズ」ヒートポンプユニット+貯湯ユニット(三菱電機

 

 

 

A.蓄電池のリサイクル、スマート蓄電システム、災害時にも役立つポータブル蓄電池

「新サービス『建て得でんち』にて展開する『スマート蓄電システム』は、ほぼ1日分の電力をためることができ、家じゅうのコンセントに対応するので停電時でも安心」(LIXIL)で、災害対策モードに加えて、気象データや住まい手のライフスタイルから、電力消費を予測して充放電を行うため、太陽光で発電した電力をムダなくためて使うことができるようになっています。 蓄電システムについては、「ポータブル蓄電池『イーブロック』を発売。蓄電池部分を充放電器と分離することで、蓄電池のリサイクルを容易にしている」(パナソニック)とのこと。蓄電池の電気を使いきったら満充電にした蓄電池部分のみを入れ替えて、コンセントのない場所でも使い続けることができるのも魅力です。 ●「スマート蓄電システム」の蓄電池とパワーコンディショナー(LIXIL) ●可搬型バッテリー「イーブロック」と専用充放電器(パナソニック)

A.風呂の湯の菌の増殖を抑制する機能や、入浴を楽しむマイクロバブル機能つきの商品

エコキュートでは、「コロナ禍による清潔志向の高まりから、風呂の湯の菌の増殖を抑制する機能『キラリユキープ』が注目され、巣ごもりの中でゆったりとした入浴を楽しむマイクロバブル機能『ホットあわー』も人気」(三菱電機)となっています。 また、在宅時間が増えたことによる電気使用量の増加により「蓄電池」を検討する人は増加。「ポータブル蓄電池『イーブロック』はテーブルタップを使わない生活にもってこい」(パナソニック)と、リモートワークにも便利そうです。

A.設備機器を選ぶ際には、省エネ性能の差やランニングコストにも着目を

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住宅のエネルギーに関連する設備機器を選ぶ際には、「シリーズごとに搭載されている機能の有無とともに、省エネ性能の差やランニングコストにも着目を。エコキュートは通常時はタンクのお湯が常に満タンの状態なので、断水などの際には生活用水として活用できることもポイント」(三菱電機)とアドバイス。 「太陽光で発電した電気で自家用エネルギーを自給自足できれば電気料金高騰の心配も不要になり、温暖化防止にも貢献」(パナソニック)と、設備を選ぶ際には温暖化防止も考慮して検討してほしいとのことです。 ●蓄電システム「パワーステーションS+」(パナソニック)

日刊Sumai編集部

 

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