「睡眠は戦争に勝ってから」ロシアによる侵攻で業務激変…在日ウクライナ大使館11人の奮闘|TBS NEWS DIG - YouTube

 

 

 

「睡眠は戦争に勝ってから」ロシアによる侵攻で業務激変…在日ウクライナ大使館11人の奮闘|TBS NEWS DIG

 
ロシアによるウクライナ侵攻がはじまってまもなく3か月。わずか11人の在日ウクライナ大使館の外交官は戦時中の祖国から遠く離れ奮闘していますが、その業務内容にも変化が生じているようです。 慣れない手つきで田んぼにひとつひとつ稲を植えているのは、ウクライナのコルスンスキー駐日大使。 山梨県で行われた「お田植え祭」に参加しました。 Q.田んぼの泥は大丈夫でしたか? ウクライナ コルスンスキー駐日大使 「大丈夫、とてもいい泥だったよ。お米にとって大事だからね!」 大使館職員も、自然に囲まれてリラックスした表情を見せます。 ロシアによってウクライナが侵攻される3か月前までは、このような国際交流が大使館の主な仕事でした。しかし・・・ 今年2月にロシアのプーチン大統領が軍事作戦の開始を表明。祖国はこの日から、「戦場」となりました。状況は一変し、大使館の仕事も戦争の対応へとシフトしていきます。 大使はほぼ毎日様々な場所を訪れ、ウクライナへの支援や避難民の受け入れについて交渉を続けています。 「多くの街では、家族・隣の人が殺されたら彼らをちゃんと葬ることさえできません」 日本の国会で行われたゼレンスキー大統領の演説。このとき、同時通訳を担当したのも、大使館のザモルスカ二等書記官です。 同時通訳:ザモルスカ二等書記官 「ウクライナは今非常に困難な時期に直面しております」 ザモルスカさんは、「今年の初めには、私がこのような仕事をすることになるとは全く想像していなかった」と話します。 東京・港区にある在日ウクライナ大使館に勤める外交官は、このほかに在日ウクライナ人の保護を行う領事やスケジュール担当の三等書記官など全部でわずか11人しかいません。 アメリカのような大国の大使館と比べると小規模な、“町工場”のような大使館が、ロシアの侵攻によって大幅に増えた仕事をこなしているのです。 この日、千葉市で行われたのは、ウクライナが舞台となったイタリア映画「ひまわり」の上映会。 来場した人の中には、ウクライナから日本に避難してきた人々の姿もありました。 ウクライナのひまわり畑で撮影した写真を見せてくれたのは、ハリコフから避難してきたキブカロ・ユリアさん(26)。 ハルキウから避難 キブカロ・ユリアさん 「(ウクライナを)出たときには、家もなにも全て失って。だから(日本に)来ました」 日本に身寄りは一切なく、いまは千葉市の支援で、娘のアリサちゃん(5)と2人で市内のホテルに滞在しています。 ユリアさん 「ドーブリ・デーニ!(こんにちは)」 母国語以外は英語を少し話せる程度。日本語はほとんど話すことができません。 店員とのコミュニケーションが上手くいかず、お昼ごはんを買うのにも一苦労。 それでも、周りの人たちに助けられながら、少しずつ、日本での生活に慣れ始めてきました。 ユリアさん 「ウクライナのことは大好きだけど、日本も大好き。娘のアリサも日本と日本人が大好きです。今の戦争で人生の新しい段階に入ったような感じです。ここ日本で、新しい人生を踏み出したいと思います」 18日、ユリアさん親子の姿はウクライナ大使館の前にありました。福岡市内の大学に入学するメドが立ち、来週、引っ越す予定です。ユリアさんは、「大学で日本語をマスターして建築関係の仕事に就きたい」といいます。 まもなく1000人を超えようとしているウクライナからの避難民。 わずか11人のウクライナ大使館の主要業務は避難民への支援へと移りつつあります。 ウクライナ コルスンスキー駐日大使 「簡単ではありません。でも我々は(11人で)足りているか否かは気にしていません。我々は与えられた責務を全うしなければならない。第一の使命は本国から出たウクライナ市民を守ることなのです」 Q.みなさん睡眠時間は取れているのか ウクライナ コルスンスキー駐日大使 「いいえ。睡眠は戦争に勝ってからです」 ▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://newsdig.tbs.co.jp/ ▼チャンネル登録をお願いします! http://www.youtube.com/channel/UC6AG8... ▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」 https://www.tbs.co.jp/news_sp/tbs-ins... ▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」 https://www.tbs.co.jp/news_sp/toukou..