六本木の執拗な客引きだけでない 世界でネットワーク構築も ナイジェリア人らの犯罪が巧妙化している理由

 

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深夜も人が行き交う東京・六本木(写真と本文は関係ありません)

深夜も人が行き交う東京・六本木(写真と本文は関係ありません)

 

 

 

 酔ったサラリーマンや若い男女、外国人観光客らがひしめきあう夜の東京・六本木。近年、六本木では西アフリカのナイジェリア人を中心としたアフリカ系黒人の客引きが増加している。繁華街で執拗(しつよう)な客引きを繰り返す一方、捜査員の尾行への入念な“点検”を行うなど、摘発対策を巧妙化させているという。海外でもナイジェリア人らが地元にネットワークを築き犯罪に加担するケースもあるとされる。ナイジェリア人らの犯罪はなぜ目立ってきたのか。

まるで外国…対象は外国人か日本人女性

 「六本木の多国籍さは近年、急速に進んでいる。まるで外国に来たのかと錯覚するほどだ」

 六本木の街の移り変わりを見続けてきた捜査幹部は近年の夜の六本木についてこう評す。客だけでなく、飲食店などへ客を誘い込む“客引き”にも外国人が目立ちはじめているという。

 警視庁生活安全特別捜査隊は11月中旬、六本木地区で違法な客引きをしていたとして、風営法違反などの疑いで、ナイジェリア国籍の男(47)ら4人を逮捕した。男らは、しつこくつきまとったり、前に立ちふさがるなどして、自身の経営するバーなどへ通行人を誘っていたという。

 捜査関係者によると、ナイジェリア人客引きの手口にはいくつかの特徴がある。

 まず、客引きの対象に選ぶのは外国人か日本人女性のみ。これは日本人男性の場合、内偵中の捜査員の可能性があるためで、日本人男性の場合には、泥酔状態であったりする場合のみ店に誘導している。

 また捜査員による尾行への“点検”もかなり入念に実施。帰宅時には道で突然振り返って後ろを確認したり、駅では尾行をまくために電車の出発間際に突然降車して別の電車に乗ったりすることもあるという。

 捜査関係者は「仲間や自身が逮捕された経験があり、情報も共有しているのだろう。(違法客引きの罰則は軽いのに)まるで重大事件の容疑者や暴力団関係者、薬物所持者のような慎重さだ」と苦笑いする。

 

 

 

国際的なマネロン関与も

 捜査関係者によると、六本木エリアでは、他の盛り場に比べて、ナイジェリア人を中心とするアフリカ系黒人客引きが多く、現在も増加傾向という。

 生特隊によると、国内に在留しているナイジェリア人の数は昨年末現在で約3000人で、約550人が都内に在留。5年前と比較すると約2割増加している。

 さらに、ナイジェリア人が犯罪に関わるケースが増えているのは客引きだけではない。都内での検挙件数は、平成26年=46件▽27年=78件▽28年=158件-と増加傾向にある。最も多いのが詐欺や支払い用カードの偽造などだが、国際的なマネーロンダリングに関わるなどの重大ケースもあった。

 

 

 今回、違法客引きで摘発された男らは、日本人女性と結婚するなどして在留しており、戸籍上だけでなく実際に生活実態もあるという。

 

 

諸外国でも同様のネットワーク…活動的特性

 警視庁は2020年東京五輪の開催に向けて、ナイジェリア人らの犯罪の動向を注視している。

 

 捜査関係者は「ナイジェリア人は海外に定着しネットワークを築くのがとても早い」と話す。約10年前には中国の広東省で現地女性と結婚するなどして定着し一定のグループを作り、麻薬などの犯罪に加担する例が確認されており、諸外国でも同様のネットワークを構築している可能性があるという。

 

 

 捜査関係者によると、こうしたナイジェリア人の活動的な特性の背景について、西アフリカ・ギニア湾に面する同国では歴史的に欧州との交易が盛んで、他者とのコミュニケーション力が高い▽かつて英領だったため、英語が堪能▽約1億8千万の国民を抱えながら母国の内政が不安定で、仕事に就くチャンスが少ない-などを挙げた。

 捜査幹部は「国際化によりさまざまな国の人が定住すること自体は全く問題ない」とした上で、「東京五輪・パラリンピック開催に向け六本木は重要な観光地の一つとなることは間違いない。犯罪の“拠点”となることのないよう動向をしっかり注視していく」と話した

 

 

六本木の執拗な客引きだけでない 世界でネットワーク構築も ナイジェリア人らの犯罪が巧妙化している理由 - 産経ニュース (sankei.com)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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アメリカでの犯罪で得た金を日本で“マネロン”ナイジェリア人の男逮捕

テレビ朝日系(ANN)

"アメリカでの犯罪で得た金を日本で“マネロン”ナイジェリア人の男逮捕"

 

 

 

 マネーロンダリングのため犯罪で得た金と知りながら、アメリカから送金された1400万円を銀行から引き出したなどとして、ナイジェリア人の男が逮捕されました。  ナイジェリア国籍のオデイリ・ジョージ容疑者(45)は2017年11月、仲間と共謀し、静岡県内の銀行で、正当な事業で得た金だと嘘の説明をしてアメリカから送金された1400万円を引き出したなどの疑いが持たれています。  警視庁によりますと、銀行にあった金はオデイリ容疑者のグループがアメリカでの犯罪で得たものだということです。  オデイリ容疑者はマネーロンダリングの目的を隠すために、銀行で仲間の男に「金は輸出貨物の代金で、中古トラックを買うために引き出したい」などと嘘の説明をさせていました。  オデイリ容疑者は「全く理解できない」などと容疑を否認しています。  警視庁は4月に犯罪収益対策課を立ち上げていて、マネーロンダリング犯罪を厳しく取り締まっていくとしています。

テレビ朝日

 

アメリカでの犯罪で得た金を日本で“マネロン”ナイジェリア人の男逮捕(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース