主なロシアのオリガルヒ
現在も活動中のもの[編集]
- ガスプロムグループ: ヴィクトル・チェルノムイルジン、レム・ヴャヒレフ、アレクセイ・ミレル
- ルクオイルグループ: ヴァギト・アレクペロフ
- シブネフチグループ: ロマン・アブラモヴィッチ
- ロスネフチ: セルゲイ・ボグダンチコフ
- 統一エネルギーシステム: アナトリー・チュバイス
- ロシア・アルミニウム(ルサール): オレグ・デリパスカ(オレグ・ジェリパスカ)
- アルファ・グループ(アリファ・グループ): ミハイル・フリードマン、ピョートル・アベン(ピョートル・アーヴェン)
- インターロス・グループ(ノリリスク・ニッケル): ウラジーミル・ポターニン、ミハイル・プロホロフ
- ノボリペツク製鉄所: ウラジーミル・リシン
- レノヴァ: ヴィクトル・ヴェクセリベルク
- システマ: ウラジーミル・イェフトゥシェンコフ
- セヴェルスターリ: アレクセイ・モルダショフ(英語版)
- ロステック: セルゲイ・チェメゾフ
- メトロポールグループ: ミハイル・スリペンチュク
- ストロイガスモンタージュ:ボリス・ロマノヴィチ・ローテンベルク、アルカディ・ローテンベルク
既に影響力を失ったもの[編集]
- ロゴヴァズ(ロゴバス)グループ: ボリス・ベレゾフスキー
- モストグループ: ウラジーミル・グシンスキー
- SBSアグロ: アレクサンドル・スモレンスキー
- 眼科ミクロヒルルギア研究所: スヴャトスラフ・フョードロフ
- ユコスグループ(ロスプロム): ミハイル・ホドルコフスキー
- ユーリ・ルシコフ(モスクワ市長)
ウクライナのオリガルヒ[編集]
詳細は「en:Ukrainian oligarchs」を参照
ウクライナでもソ連崩壊以降ロシア同様いくつかのオリガルヒが誕生し、2019年現在においても、ウクライナの政治・軍事・経済に強い影響力を持っており、国内の混乱を招いている。
親露派のオリガルヒとしては元大統領のヴィクトル・ヤヌコーヴィチが有名であり、一大グループを形成していたものの、2014年の政変後に資産が没収されるなど、影響力を失ったとされる。
また、元首相で親欧米派のユーリヤ・ティモシェンコも新興財閥の一人であり、1995年から1997年まで、ウクライナ統一エネルギーシステムの社長を務め、1996年には、ロシアからの天然ガスの主要な輸入業者になり「ガスの女王」と呼ばれた他、海賊版ビデオ商品の密造・密輸など違法な方法による収益で多額の資金を得たとされる。
2014年現在で、ウクライナで最大の富豪はタタール人のリナト・アフメトフ(英語版、ウクライナ語版)で東部ウクライナに最も大きな影響力を持ち、もともとはヴィクトル・ヤヌコーヴィチと関係が深かったが、2014年のウクライナ政変後は、その関係は不透明となっている。
第二番目の富豪はイスラエル国籍も持つユダヤ人のイーホル・コロモイスキーで、アメリカやイギリス、イスラエルといった西側諸国と接点が多く、親欧米派オリガルヒの筆頭格である。
2014年に親欧米派政権よりドニプロペトロウシク州の知事に任命され、氏の親衛隊的な独自の軍隊を持ち、親露的な分離独立派に対する強硬的な攻撃の中心的指導者とされる。
前大統領のペトロ・ポロシェンコも国内有数の大富豪で、チョコレートの商売で富をなしたため「チョコレート王」と言われ、元大統領で親欧米派のヴィクトル・ユシチェンコ、親露派の元大統領のヴィクトル・ヤヌコーヴィチの双方のもとで閣僚入りして、ついに大統領となった。
しかし2019年の大統領選でウォロディミル・ゼレンスキー(コロモイスキーとの関係が深いとされる)に敗れた。
その他、レオニード・クチマ元大統領の娘婿のヴィクトル・ピンチュク(英語版、ウクライナ語版)やパーヴェル・ラザレンコなどのオリガルヒがいる。
ウクライナは依然として、オリガルヒに資金が流れる仕組みができており、国内経済・政治の停滞の要因の一つとなっている。また、それぞれロシアやアメリカ合衆国、イスラエル、イギリスなどとつながりが深く、資金集めを焦点にして、個々の政治的立場に大きく影響している
Wiki
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欧米、オリガルヒへ制裁急速 「逃げ場封じて責任取らせる」
5日、イタリア・サンレモに停泊中の、ロシアの富豪ゲンナジー・ティムチェンコ氏のヨットの前に立つイタリアの警察官ら=AP
ウクライナへ侵攻したロシアへの制裁で、欧米が特に力を入れるのは「オリガルヒ」と呼ばれるロシアの富豪たちへの締め付けだ。巨額の富でプーチン政権を支えているとされるためだ。ただ、西側諸国もオリガルヒによる投資を歓迎してきた側面があり、制裁の効果を発揮するには課題もある。(ロンドン=金成隆一、ニューヨーク=中井大助)
【写真】2018年11月にロシアのプーチン大統領(左)と握手する、富豪のアリシェル・ウスマノフ氏=ロイター
「ヨット、高級アパート、個人用ジェット機を見つけ、差し押さえる。あなた方が不正に得た利益を取りに行く」 バイデン米大統領は3月1日の一般教書演説でこう述べ、オリガルヒを追及するための特別チームを米政府に設けると発表した。翌日には司法省が、特別チームの詳細を発表。チームを率いるモナコ司法長官代理は「逃げ場を封じて、責任を取らせる」と述べた。 米国や、欧州各国による制裁も急速に動いている。米国は3日、金属・鉱山業で富を築いたアリシェル・ウスマノフ氏や国営パイプライン企業社長のニコライ・トカレフ氏やその家族らを制裁対象にすると発表。英国も、ウスマノフ氏とシュワロフ元第1副首相を制裁対象とした。欧州連合(EU)は2月28日に、ロシアで最も資産があるとされるアレクセイ・モルダショフ氏を制裁対象に加えた。
朝日新聞
欧米、オリガルヒへ制裁急速 「逃げ場封じて責任取らせる」(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース