ウクライナ出身ヤストレンスカとの一戦「今までで1番タフな試合」<女子テニス>
6thサンス-メトロポール デ リヨン
(左から)ヤストレンスカとボグダン[写真/Alexandre Hergott]
女子テニスのオープン6thサンス-メトロポール デ リヨン(フランス/リヨン、ハード、WTA250)
は1日、シングルスの1回戦が行われ、世界ランク97位のA・ボグダン(ルーマニア)はワイルドカード(主催者推薦)で出場している
D・ヤストレンスカ(ウクライナ)に
6-3,
6-7(7-9),
6-7(7-9)の逆転で敗れた。
試合後、ボグダンは「今までで1番タフな試合」と明かしている。
ボクダンはこの日、祖国ウクライナがロシアからの侵攻を受けている中、
大会に出場したヤストレンスカと対戦。
ウクライナの自宅にいたヤストレンスカは、
地下駐車場に避難し、
2晩を過ごした。
その後26日にSNSを更新し、
妹とウクライナを出国。
無事であることを投稿して、今大会への出場を実現させている。
難しい状況に置かれているヤストレンスカとの対戦を、ボグダンはインスタグラムを通して次のように振り返った。 「思いを伝えたい。気持ちの面でも、感情を抑えるという面でも、今までで1番タフな試合だった。
時々大きな声を出したり、自分を励ましたりしたことは申し訳なかったと思うし、それはヤストレンスカに対しては何もしていない」 「テニスの試合では、まず自分自身と戦っているから、そのすべてを吐き出し、もっともっと良くなるために戦い、自分の夢や何年もかけて努力してきたことを成し遂げる必要がある。でも、昨日はまったく違う話だった。私はこのすべてを自分の中に抱え込まなければならなかった」 「テニスの試合以上のものを見なければならないと思った。そして、何よりもまず、私たちは人間であることを忘れてはいけない。お互いを思いやり、親切にしなければならないと言いたいの」 「彼女や彼女の妹、彼女の家族がどんな思いをしているかは想像に難くないし、昨日のことは彼女にとって当然のことだった。私たちはとても素晴らしい試合をし、お互いに勝利に近づいていたしどっちに転ぶかわからなかった。でも最終的には、すべて彼女の思い通りになった」 「彼女は自分自身のため、家族のため、そして国のために勝利に値する。彼女はまだ21歳なのにとても強く、パワフルな人間だった」 「(今日は)平和のために白(のウェア)を着た。私は平和のためにいる。そして、この悪夢をすべて止めてほしいの。私たちは皆、平和と愛と光の中で生きていくべきだから
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