バイデン政権失速の裏で・・・ 急拡大する母親団体に迫る

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 就任1年のアメリカ・バイデン大統領。秋に中間選挙を控えますが、支持率は下がり続けています。こうした中、バイデン政権に反発する、ある団体の動きが注目されています。  アメリカ南部テネシー州。先週土曜日、教育に関するイベントが開かれていました。 司会  「教員組合は生徒をどのように学校に閉じ込めるんでしょうか?」  テーマは「公立学校の問題点」。パネリストから厳しい指摘が相次ぎました。 パネリスト  「教員組合の最優先事項は子どもではないので、良い教師を雇うための報奨金に反対するんです」  「パフォーマンスの悪い教師はクビにするべきだと思いますよ」  このイベントを主催したのは、ある女性団体でした。 記者  「今回のイベントを主催したのは、MOMS for LIBERTYという今急速に拡大している団体です」  「自由を求める母親たち」という意味のこの団体。去年1月、フロリダ州の3人の母親が結成しました。 団体を立ち上げた デスコビッチさん  「アメリカでは親の権利が踏みにじられているんです。それを変えるのが、この団体の目的です」  力を入れるのは、地域の教育委員会への抗議活動です。教育内容からコロナ対策まで、“親の考え”を厳しく突きつけています。 サウスカロライナ州のメンバー  「肌の色だけで弾圧者と被害者を決めつける教育には反対です」 フロリダ州のメンバー  「自分勝手な事は言いません。ウイルスが無いとも言いません。ただ単に子どもたちはマスクが不快なんです」  特に、バイデン政権が進めてきたマスク着用やワクチン接種の義務化について、「決めるのは親だ」と強く反対。その動きは全米33の州に広がり、メンバーは発足1年で7万人を超えました。 ウィスコンシン州のメンバー  「孫の学校のマスク義務化がきっかけで入りました」 テネシー州のメンバー  「若い人たちにアメリカの価値観をきちんと学ばせるのが大事です」  こうした母親たちの動きが注目されるのには訳があります。 バイデン大統領  「投票だ!投票だ!投票だ!」  バイデン大統領も応援に入った去年11月のバージニア州の知事選挙。当初優勢だった与党・民主党の候補がまさかの敗北を喫しましたが、この時、有権者が重視した争点は「経済」、その次が「教育」だったのです。 バージニア州知事選に勝利 共和党 ヤンキン氏  「まず学校の素晴らしさを取り戻します!」  「MOMS for LIBERTY」は無党派だとしていますが、その主張は野党・共和党と重なります。今年11月の中間選挙に向けて議員や教育委員の候補者擁立に力を入れていく方針で、設立者の2人は、こう強調しました。 団体を立ち上げた デスコビッチさん  「バイデン大統領は我々の活動をよく見て、全米で何が起きているか理解すべきです」 団体を立ち上げた ジャスティスさん  「気をつけた方が良いですよ。今年は多くの親が投票します。選挙を揺さぶっていきますよ」 (20日17:15

 

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