米国でコロナの入院患者が過去最多、「オミクロンは重症化しない」のになぜ?
ロイターの集計によると、米国で10日、新型コロナウイルス感染による
入院者が13万2646人と、過去最多に達した。
オミクロン変異株の流行が広がる中、
入院者は過去3週間で倍増している。
ただNY長老派教会医療センターの医師によると、
これまでの感染拡大期と異なる点があるという。
ロイターがまとめた米国の新型コロナによる入院者数は10日、13万2646人と、昨年1月に記録した13万2051人を上回り過去最多を更新した。
感染力の強いオミクロン株が医療体制を圧迫している。
ただ、今回の急増には以前と異なる点があるという。
米ニューヨーク長老派教会医療センターのラフル・シャーマ医師によると、
同センターのコロナ患者のうち、
従来見られた重症化の症状である呼吸困難や
肺炎、
低酸素などの患者は50%ほどに過ぎないという。
「残る50%はコロナとは無関係のがんや脳卒中、その他の感染症で入院した際、検査でたまたまコロナであることがわかった。これだけ多くの入院患者から偶然コロナが判明するということは、いかにオミクロン株感染が地域で拡大しているかを示している」(シャーマ医師) またシャーマ医師によると、入院したコロナ患者のうち半数はワクチンを接種済みだという。
だが良い側面もある。オミクロン株はこれまでの変異株に比べて、重症化しにくい可能性がある。
「現在入院しているコロナ患者の
約10%がICUで治療を受け、
5%ほどが人工呼吸器を装着している。
これらは過去2度の感染ピーク時に比べ低い数字だ」(シャーマ医師)
新型コロナによる全米の死者数は1日平均1700人で、
やや上昇傾向にあるものの、この冬の水準と比較して突出したものではない
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