自動車メーカー8社の平均給与…「トヨタ」「ホンダ」「日産」日本を代表する大企業の給与額

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日本を代表する、そうそうたる企業が名を連ねる自動車業界。この業界で働く人たちは、どれほどの給与をもらっているのでしょうか? 有価証券報告書などから探っていきます。

 

 

 

  【図表で見る】高卒・大卒・大学院卒…大手自動車メーカー勤務の「推定年収」

 

 

 

 

コロナ禍で販売減…自動車メーカー売上ランキング

日本の基幹産業ともいえる自動車。その製造は大正時代からといわれていますが、現在のカタチになったのは戦後になってから。占領下、GHQにより自動車製造は禁止されていましたが、1949年に解除され、トヨタや日産が製造を再開します。政府も自動車産業の育成を目指し、自動車の輸入を制限しました。 戦後の自動車産業では、独自路線をトヨタは歩みましたが、多くが海外の車両のノックダウン(部品のセットを輸出し、組立ては現地において行なう輸出方式)生産という形で始まりました。ここで海外メーカーの技術を学び、飛躍のきっかけをつかみます。 高度成長期には大きく輸出台数が伸びましたが、海外での日本車の評判はいまのように良いものではなかったようです。しかし石油ショックが起きると、燃費の良い日本の小型車に注目が集まり、今日のような品質の良い日本車のイメージが形作られていきます。 そんな自動車メーカー。新型コロナウイルスの影響で世界経済が大きく減速していますが、そのあおりを受けました。国際自動車工業会によると、2020年の世界の自動車販売台数は前年比13.8%減、生産台数も15.7%減。そのようななか、

 

2020年に販売台数世界トップになったのが

トヨタ自動車」で952万台。

フォルクスワーゲン

「ルノー・日産・三菱」と続きます。 

 

日本に目を向けると、2020年販売台数は前年比11.5%減で459万台(商用車含)。

 

売上高をみていくと、トップは「トヨタ自動車」で27兆2,145億円。

本田技研工業(ホンダ)」は8兆5672億円、

日産自動車」7兆8,625億円と続きます。

 

 

 【自動車業界売上ランキング(2020~2021年)】 

 

1位「トヨタ自動車」27兆2,145億円 

2位「本田技研工業(ホンダ)」8兆5,672億円* 

3位「日産自動車」7兆8,625億円 

4位「マツダ」2兆8,820億円 

5位「スズキ」2兆8,766億円** 

6位「SUBARU」2兆7,375億円*** 

7位「いすゞ自動車」1兆9,081億円 

8位「三菱自動車工業」1兆4,554億円

 

 

 *四輪事業の売上

 **四輪車事業の売上 

***自動車事業の売上高

 

 

 

自動車メーカー…有価証券報告書から給与事情を探る

車種別にみていくと、2021年上半期(1~6月)最も売れたのは

トヨタの『ヤリス』で11万9,112台(一般社団法人日本自動車販売協会連合会調べ)。

トップ10のうちトヨタ車が8種占めています。 

 

【2021年上半期(1~6月)販売台数】

 1位「ヤリス」(トヨタ)119,112台 

2位「ルーミー」(トヨタ)77,492台 

3位「アルファード」(トヨタ)56,778台 

4位「カローラ」(トヨタ)53,864台 

5位「ハリアー」(トヨタ)48,271台 

6位「ライズ」(トヨタ)47,965台 

7位「ノート」(日産)46,879台 

8位「ヴォクシー」(トヨタ)41,101台 

9位「フリード」(ホンダ)35,551台 

10位「シエンタ」(トヨタ)33,753台 

出所:一般社団法人日本自動車販売協会連合会 そんな自動車業界の給与事情をみていきましょう。

 

厚生労働省『令和2年賃金構造基本統計調査』で産業別の給与を確認します。

自動車業界が分類される「輸送用機械器具製造業」の推定年収は

平均557万5,000円。

従業員規模1,000人以上に限ると649万9,000円。

さらに大卒男性会社員に限ると747万4,000円です。 

 

有価証券報告書から、乗用車を製造する8メーカーの給与事情をみていきましょう。8メーカーのうち、最も平均給与が高いのは

 

トヨタ自動車」で858万3,267円。

続くのが「本田技研工業」で816万8,000円。

上位2社が800万円を超えています。 

各社差はありますが、どこも日本を代表する大企業だけあり、会社員の平均給与を大きく超えています。 

 

■トヨタ自動車 858万3,267円 従業員:7万1,373人、平均年齢:40.0歳、平均勤続年数:16.2年 

 

■本田技研工業 816万8,000円 従業員:2万5,379人、平均年齢:45.5歳、平均勤続年数:23.8年

 

日産自動車 796万5,467円 従業員:2万2,825人、平均年齢:41.6歳、平均勤続年数:16.9年 

 

■マツダ 628万8,000円 従業員:2万2,611人、平均年齢:41.5歳、平均勤続年数:16.9年 

 

■スズキ 665万2,343円 従業員:1万6,073人、平均年齢:40.6歳、平均勤続年数:17.11ヵ月 

 

■SUBARU 651万3,152円 従業員:1万6,478人、平均年齢:38.9歳、平均勤続年数:16.0年 

 

■いすゞ自動車 759万3,000円 従業員:8,149人、平均年齢:41.3歳、平均勤続年数:19.0年 

 

■三菱自動車工業 652万0,000 従業員:1万3,951人、平均年齢:40.7歳、平均勤続年数:15.3年 

 

 

このような自動車業界ですが、「100年に一度の大変革期」といわれています。車とネットが融合し自動運転が可能になったり、自動車が空を飛んだり……子どもの頃にみた映画の世界が現実になろうとしてます。それに伴い、異業種から自動車業界に参入しようとする動きもみられます。今後、業界動向と同様に、給与事情も大きく変わってくるかもしれません

 

 

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