自衛隊「宇宙作戦隊」を山口・防府北基地に 岸防衛相が表明
米中首脳会談が日本時間の16日にオンラインで行われることが決まり、世界の注目が集まっている。 対立の継続か、緩和か。 会談を前に、米中はどのように動いているのか、最新の映像で検証する。 超低空飛行するヘリコプター。 10月、中国メディアが公開した映像には、新型のZ-19軽攻撃ヘリコプターを含む中国軍の部隊が、数百km離れた海上に集結し、訓練を行っていた。 「数百km飛ぶヘリ部隊」は、最も狭くておよそ130kmの幅の台湾海峡を渡ることが可能。 その台湾海峡を、アメリカのイージス駆逐艦などが頻繁に通過。 中国は反発を繰り返している。 こうした中、4日に公開されたのは、海上の標的に向かって地対艦ミサイルを発射する訓練映像だった。 このミサイルは「YJ-62」の発達型とみられ、アメリカ国防総省が発表した報告書によると、その射程は400kmで台湾をほぼ覆っている。 つまり、台湾に近づく外国艦を妨害できることになる。 フジテレビ・能勢伸之解説委員「中国の対艦ミサイル部隊の能力は、アメリカにとって、当然、関心事です。中国が映像を公開した2日後、佐世保には、外国のミサイルの性能を調べるレーダーを積載したアメリカ軍のミサイル追跡艦『ハワード・O・ロレンツェン』の姿がありました。アンテナだけで重量450トンの巨大レーダーで、中国の対艦ミサイル部隊の能力のデータを集め、佐世保に戻ってきたのかもしれません」 台湾海峡周辺に注目が集まる一方、中国西部の砂漠でも気になる動きが。 アメリカの宇宙技術会社が公開した衛星写真。 砂漠の真ん中に、アメリカ軍のフォード級空母とほぼ同じ形のものなど、複数の図形が設置されていた。 中には、イージス駆逐艦に似せたものもあり、ミサイルの垂直発射機などの位置もわかる。 これらは、アメリカの軍艦を標的とした訓練で使われているものとみられている。 フジテレビ・能勢解説委員「空母と行動を共にするアメリカのイージス艦には、弾道ミサイルを撃ち落とせるものもあります。空母を狙うなら、先にイージス艦を攻撃する必要がある、狙うべきところを確実に命中させるため、細かく作ったのでしょう」 さらに、線路の上に置かれていたのは、全長75メートルの“動く標的”。 高速度カメラやレーダーを搭載したとみられる“ポール”が複数立っていて、この標的を攻撃したミサイルがどこを直撃したかなど、くわしく記録するためのものとみられる。 フジテレビ・能勢解説委員「中国には、洋上の敵艦を狙う『DF-21D』など、ほかの国にはない対艦弾道ミサイルがあります。これは、落下しながらセンサーで敵艦に照準をあわせ、突入できます。オンラインでの米中首脳会談が決まるなど、表面上は対話が進んでいますが、民間衛星に堂々と映る“砂漠の標的”は、中国がアメリカ軍の接近を“拒否”する姿勢を隠そうとはしていないとみえます」 FNNプライムオンライン https://www.fnn.jp/
===================================
山口】岸防衛相が防府北基地を視察 「第2宇宙作戦隊」設置を正式表明
KRY山口放送
岸信夫防衛大臣は14日、日本の人工衛星に対する妨害行為を監視する「第2宇宙作戦隊」を、航空自衛隊、防府北基地に来年度中に新設することを正式に表明した。 岸防衛大臣は13日から山口県入りし、山口市と防府市にある自衛隊の駐屯地や基地を視察している。このうち14日に訪れた防府北基地は、全国で唯一、航空自衛隊のパイロットを養成する「航空学生」課程が置かれている。また防衛省は日本の人工衛星に対する電波妨害行為を監視する「第2宇宙作戦隊」を、来年度中に設置する方針を示していたが、岸防衛大臣は訓示の中で部隊を防府北基地に置くことを正式に表明した。第2宇宙作戦隊は、20人規模の部隊となるという