パウエルFRB議長、「利上げは期尚早」…「物価高は22年も続く」とインフレ長期化も警戒
【ワシントン=山内竜介】
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は22日に開かれたオンラインの討論会で、「物価高は従来予想よりも長く続く可能性が高く、2022年も続くだろう」と述べた。インフレ長期化への警戒感を示し、動向を注視する姿勢を強調した。
パウエル氏は、市場から米国債などを買い入れる景気刺激策「量的緩和」の規模縮小の開始に向けては、「順調」に進んでいると説明した。一方で、その後の利上げに関しては、「時期尚早だ」と述べた。
金融市場では、11月2~3日の連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBが量的緩和縮小の方針を正式決定するとの見方が増えている。
インフレが長引けば利上げ時期が早まるとの見方もあるが、パウエル氏は本格的な金融引き締めは慎重に検討する必要があるとの考えを示した