アメリカのお年寄りの有名なレヴューワーが、
(点はつけておりませんがーーーー100点満点にも迫るほめ方で~~~~)
(欧米白人のお年寄り/シニアの専門家の評論家たちの96%くらいは、
(まあ、超高級品のアナログ・カートリッジを除いて)
すべて、みな、同様で、
最高品に関しては、欧米製品には、ほんの少しだけ、劣る!!!!
という、概念ですがーーーー????)
今回、2021年、時代は変わり、
日本製品の、ラックスマンの、110万円位の、プリメイン・アンプ、
音に関しての最高評価の表現、”鳥肌もの”
(私も、最高の音に関しては、心の中で同じ表現をしますし、
片や、動画では、涙が、物理的に出てしまいます)
とも言っておりますし、
ありとあらゆる言葉で、絶賛しております。
低音も、涙物、鳥肌ものといっておりますし、
Phonoセクションも感動ものだそうですし、
ヴォリュームも、ほめております。
専門の特化した高級品(ヘッドフォーンアンプ)では、
35万円~80万円くらいのものが
超ハイエンドのカテゴリーでは、ありますし、
それらが、王座を獲得しておりますので、しょうがありませんが、
ヘッドフォーン・セクションだけは、(感覚的には、) ”85点”
位の表現でした。
私も、ほしくなりました。
こういう音を、聴いてみたいです。
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ところで、アメリカ輸出版は、
天板が、アルミでした。
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“官能美”を体現するラックスマン「L-595A LIMITED」。CDとレコードでその表現力を味わい尽くす
触れる喜びを感じさせる純A級プリメイン
大橋伸太郎
2021年03月22日
■ラックスマンの真髄ともいえる、純A級のプリメインアンプ
不自由な日々が続き家庭で過ごす時間が増え、よい音楽をよい音で聴くことが平安をもたらしかけがえない喜びであることに、みながあらためて気付いたのではないか。CD、デジタル音楽ファイル、存在感を取り戻したアナログレコード……。ソースの選択肢が増えても、再生の不動の要がアンプだ。ユーザーはそこに単なる増幅機器、システムをつなぐハブ以上のものを求める。
オーディオメーカーに寄せられる要望では、昨今、セパレートよりプリメインアンプを求める上級ユーザーが多いという。セパレートアンプからリターンするケースも少なくないらしい。プリメインアンプは、単にプリアンプとパワーアンプを一筐体にまとめたものではない。システムを統御しユーザーと交流する人格と顔を持った存在なのだ。
昨今のニーズに応えるように昨年はプリメインアンプの力作がオーディオメーカー各社から次々に登場した。その中で、ひときわ強い印象を与えたのが、ラックスマンのL-595A LIMITEDだ。他もそれぞれ優れたプリメインアンプだが、本機には他にないものがある。結論を先に言ってしまうと、“官能美”である。
LUXMANのプリメインアンプ「L-595A LIMITED」(価格:1,078,000円/税込)
ラックスマンの真髄のようなアンプだ。品番の意味する所は500シリーズの95番で同社の創立95周年に由来。AはA級とアニバーサリーのダブルミーニングでリミテッドモデル、国内限定300台である。ベテランのオーディオファイルはお気づきと思うが、本機は同社プリメインの名作、1989年のL-570(純A級50W+50W)へのリスペクトとオマージュから生まれた。570シリーズ(L-570、L-570X's、L-570Z's)は、ラックスマン史上最も売れたプリメインアンプとなっている。当時営業として販売に携わり、現在95周年モデルとして本機を企画したのが、現社長の末吉達哉氏である。
外観はリブートだが内容は純A級であること以外別物の同社最前線のアンプである。D-10Xに初搭載された第五世代となるODNF-uをプリメインアンプで初めて採用した。誤差(歪み)検出検出精度を上げ、歪成分のみをフィードバックする完全バランス回路となっている。
「L-595A LIMITED」の内部。88ステップの電⼦制御アッテネーター新LECUA1000、増幅回路もODNF-uと最新技術が投入されている
ボリュームに新LECUA(レキュア)1000を採用する。同社看板技術の電子制御式アッテネーターだ。本機に搭載された新LECUA1000は、ディスクリート構成でプリアンプと回路を一体化し、経路の最短化と高効率化を達成。1デシステップと11デシステップを組み合わせ0~87dBの88接点となり、非常に精度の高い音量調節機構だ。
信号経路を広げず、音声信号は一ヶ所だけを通過するシンプルな形式に徹することがラックスマンの考え方。フロントパネル操作部に音声信号を一切引っ張らず、位置検出用の電流だけが流れる。ボリュームノブは角度で位置を検出するためにあり、アナログ音声信号を扱わないフライバイワイヤである。プリアンプ回路の出力段にC-900uと同等の大規模なディスクリートバッファ回路を積む。パワーアンプに純度の高い、エネルギー感の高い信号を送り込むことがねらいだ。
「L-595A LIMITED」の背面端子。RCA4系統、MM/MC対応フォノ1系統、XLRバランス2系統と万全の体制。またスピーカー出力も2系統搭載しフロントスイッチで切替可能
銅メッキ鋼板でシールドすることでパワー部からプリ部への飛び込みを防止することができた。アンプ回路と入出力端子を接続するジョイント基板にピールコート基板を採用したことも特筆される。キャパシタンス(静電容量)効果を持つレジスト(被膜)を使わない利が高域の伸びやかさに現れる。
■触る喜びも感じさせる上質な質感。ローズウッドの木箱も美しい
この製品のひとつの真骨頂がデザイン。現代の主流のミニマリズムやシンプルモダン、合理主義へのアンチテーゼである。フロントパネルは上品でクラシックなヘアライン仕上げ。下端部がアルマイトの黒のツートーン。570シリーズはFRPで墨黒のベースだった。そのコンビネーションの対比を活かすべくアルマイトで表現した。角形プッシュプルスイッチは中央が盛り上がったかまぼこ形状でそれにヘアラインを施してシルク印刷した。一個一個がその機能名にしか使えない。何とも贅沢ではないか。
本製品のためだけに開発されたプッシュスイッチ。押し込む質感にもこだわっている
見た目が美しいだけでない。ラックスマンの真骨頂はつまむ、さわる、押す、の触感にある。プッシュスイッチは、押すというより指が何かの引力で吸いつく感じ。押ししろは1mmくらい。節度感があって何とも絶妙だ。ボリュームノブももはや芸術の域。
スピン目の加工も美しいがサイド部は精緻なローレット仕上げ。実際に回してみると、きめが細かくダイレクトなアナログフィール。木箱はプリアンプCL-1000と共通のウォールナット天然木突き板を使用。それにローズウッド色で塗装した。プリアンプCL-1000にない放熱孔があることが違いだ。
電源ケーブルは「JPA-15000」が付属
L-595A LIMITEDを初めて聴いたのは、昨年9月29日、神奈川県新横浜のラックスマン試聴室であった。アコースティックな音楽とりわけジャズ、ポップスそしてクラシック(オペラ)まで、ボーカルのきめ細やかな表現に感銘を受けた。歌声の個性は歌手の数だけある。艶っぽかったり清楚だったり、温かく包み込む包容力を感じさせたり、逆に冷たく研ぎ澄まされた鋼の響きだったり。歪み、ノイズが少なく広帯域で高解像度の本機は、歌声のワンアンドオンリーなニュアンスをありありと描き出す。それは第一に、本機が歪みやノイズの発生が少ない純A級動作であることに由来する。
同社のリサーチでは、特定の楽器の音色を熟知していてこだわりのある音楽ファンが純A級を求める傾向が強いという。ラックスマンは古くから純A級のプリメインアンプを作り続けている。積み上げた経験とチューニングのノウハウが桁違い。先に挙げた同社最新の技術がA級増幅のピュアネスを支援する。その結果、絵画でいえば、パレットを埋め尽くす中間色の豊富さが生まれる。微妙な音色のニュアンス差で音楽を描く本機である。
CDとレコードの旨味をどう引き出すか?同一音源で聴き比べ
ファイルウェブ試聴室へ場所を移し、いつもと趣向を変えてソフト寄りのアプローチで本機を聴き直してみようということになり、1990年代から現在まで愛着ある名盤の数々をCD(SACD)とアナログレコードの両方でL-595A LIMITEDにゆだねてみることにした。SACDプレーヤーは同社のD-10X、アナログプレーヤーも同じくPD-171A、スピーカーはB&Wの802 D3を組み合わせた。
LUXMANのアナログプレーヤー「PD-171A」と、CDプレーヤー「D-10X」というラックスマンコンポーネントで試聴
昨年発売されたばかりの新録から始めよう。カラブリア・フォーティの『プレリュード・トゥ・ア・キス』。フォーティの声質はよく喩えに出る「シルクの光沢」というより番手の高い最上質の綿地の風合いだ。より皮膚感覚に訴えるのである。セクシーといっていい。本作の録音は秀逸。深い奥行きの感じられる音場で仄暗い色彩感のバックにフォーティの歌が華麗に花開く。
カラブリア・フォーティ『プレリュード・トゥ・キス』
CDはSNに優れくっきりと立体的な音場だ。ボーカルの肌理の表現力が問われるが、きめ細やかで肉声の温かさ、潤いも十分だ。オンマイク録音のピアノの倍音の伸びもまばゆく美しい。一方のLP。音色が明るい。ボーカルの質感とニュアンスはCD以上。ディクション(口跡)が濡れて言葉に情感が増している。フォルテッシモに張りがあり声帯の筋肉の収縮が見える近しさだ。終曲「アイム・ホーム」のピアノの倍音はきらびやかでペダル操作の音の持続も豊かで力強い。CDのミキシングルームに立ち会うリアリズムに対し、LPからは色彩感に富み心地よい音楽が聴こえてくる。
次に、一気に1992年へとワープ。L-570の大ヒットを受け本機の源流の一台L-570Z'sが発売されたのがこの年。ジェニファー・ウォーンズの名作『ザ・ハンター』をL-595A LIMITEDで聴いてみよう。本作のシンセサイザーベースの重低音は衝撃的だった。ベースプレーヤーはみな失職するのではないかと囁かれたくらい。今では笑い話だが。地声の強い女声歌手はファルセットにボイスチェンジした時にえてして声量が落ちるのだが、この人の場合それが弱点にならず、歌の表情や情感になるのが強み。
ジェニファー・ヴォーンズ『ザ・ハンター』
SACDは、ノイズフロアが非常に低く音場が澄み切ってパーカッションが切れ味鋭く、パルシブな入力にも強いアンプであることがわかる。重量感あるスネアドラム打撃のタイトな立ち上がりと収束が小気味よい。音色は意外に明るく温かく純A級の本領。雑味、つっぱった金属的な響きがなくしなやかに歌い、802D3を掌中にしている。終曲の浮遊感、打ち込みのドラムの重低音は試聴室の大気を揺さぶる。30W+30W(8Ω)純A級にしてこのパワーハンドリングに感嘆。
LPはSACDにくらべやや帯域が狭く感じる反面、声のしなやかさ、歌唱の綾、陰影感が増す。ストリングスの倍音、響きのふくらみも美しい。アフロナンバーのパーカッションの響きの明解さ、タイトル曲のドラムの切れ味、声の透明感が明澄さを保ち、アナログ再生だから、というエクスキューズ混じりの甘い滲んだ響きにならない。終曲は、歌い手の息使いのかかる立体的でふくらみのあるボーカル表現に溜息が出る。
3枚目は、2002年の全世界を席巻し魅了したベストセラー、ノラ・ジョーンズの『カム・アウェイ・ウィズ・ミー』。余談だが、拙宅のすぐ近くにレトロな深夜レストランがあり、流れている音楽といったらビング・クロスビー、シナトラ、エラ、一番新しいところでカーペンターズといった具合。それがある夜、「ドント・ノウ・ホワイ」が天井の油で煤けたスピーカーから聴こえてきた。このアルバムの音楽がいかにメインストリームなのかわかる。ノラ・ジョーンズの音楽のバックボーンは多彩だが基本的にカントリーの声と歌唱法である。
ノラ・ジョーンズ『カム・アウェイ・ウィズ・ミー』
SACDでL-595A LIMITEDのLINE STRAIGHTをオンにしてみよう。この機能はメーカーの考え方の差が現れオン/オフが僅差の場合もあるが、同機は変化幅が大きく、オンで響きが整理され歌手の口元が近くなり息が暖まって甘く匂いたつ。アナログでも有効。声の量感が増しやや重心の下がった音場で発声が一層近い。擦過音の発音が仄暗く魅力的。演奏の立体感が増し歌の語りが際立つ。SACDに比べローエンドが伸び低音楽器の存在感が増し歌の切ない情感が対比的に引き立ち、アルバムの勝因である演奏アレンジの「引き算の美学」が際立つ。声の強弱、シャウトに力が籠もりステージサイトでノラをみつめる臨場感。
男性ボーカルを聴いてみよう。昨年人気を博したジェームス・テイラーの『アメリカン・スタンダード』。CDは、若き日と変わらないテイラーの明るいテナーボイスとヒューマンで豪華な演奏がアンプの明るい音質と一致、からりと澄み渡った色彩感が聴き手を酔わせる。ノイズが極小でアコースティック楽器の音色がいささかも損なわれず色とりどりに開花。年輪を加えた肉声の縮緬状の質感を中心に体温に染まった暖色系の音場がうるおいをもって広がる。デジタルメディアの硬さが微塵もないのは本機の真骨頂。
ジェームズ・テイラー『アメリカン・スタンダード』
LPは、音場の密度と厚みでCDに優る。重心が下がりどっしりした歌と演奏が聴き手に迫る。フィドルの艶っぽさ、アコギの瑞々しさ、アコースティックベースの重量感に最新録音のアナログ最前線の魅力。解像感はSACD、LPは国民歌手ジェームス・テイラーの真髄を聴き手の心に刻みつける。
■無観客で開催された歴史的なニューイヤー・コンサートも鮮度高く再現
ここからクラシックを聴いてみよう。アンナ・ネトレプコの『ヴェリズモ』。2016年の録音だ。ネトレプコは声楽的に完璧、一点の曇りもない強靭かつ玲瓏な声で世界中のオペラ劇場を制する現代きってのソプラノリリコスピントだ。しかしこのアンプでCDを聴くとその声は冷たく硬くない。絶叫になっても響きが潰れない。つねに生々しい肉体感があって歌にヒューマンな温度感が滲む。一方ソットヴォーチェは本機のSNが発揮され静寂の中ひそやかだが甘美。
アンナ・ネトレプコ『ヴェリズモ』
LPは、ビブラートの豊麗さ、倍音の伸び、低音の仄暗い美が圧巻だ。SNはCDだが、LPは楽音のふくらみ、歌声の肉体性、オケのクレッシェンドの猛々しい高まりと音場に漲る生命感が陶酔的。これがイタリアオペラというものだ。ソリストのゆるぎない中央定位もみごと。内蔵フォノイコの優秀性を裏付ける。
ボーカルはこれくらいにしてL-595A LIMITEDで器楽曲を聴き比べてみよう。マリア・ジョアン・ピリスの『ショパン 夜想曲全集』1996年の録音だ。CDは解像感に優れアリコート(共鳴弦)倍音がまぶしい白銀の美音。LPはCDより内省的。低音部がさざなみのように聴き手に打ち寄せ、高音域の一音一音に生命を吹き込まれ光輝をまとって転がっていく実在感がある。ペダル操作時の足音等暗騒音の重低音も印象的だ。
マリア・ジョアン・ピリス『ショパン ノクターン全集』
最後に『ニューイヤー・コンサート2021』のCDとLPで締め括ろう。パンデミック下、長い歴史で初めて無観客開催されたウィーン・フィルの新年ルーティン。ストリーミングが先行発売されCD(二枚組)/LP(三枚組)遅れてリリースされたが、その音質は非常に興味深いものだ。聴衆という膨大な質量の吸音体がムジークフェラインザールからそっくり消えたのである。リハーサル(ゲネプロ)の録音と同じだが、それは過去に馴染んだウィーン・フィルとムジークフェラインの音ではない。楽音の動きにスピード感があり、響きが明澄で鮮度が高い。この歴史的事件をL-595A LIMITEDの解像力と鮮度、色付きのない再現性が音楽の体験として味合わせる。
リッカルド・ムーティ指揮、ウィーン・フィル『ニューイヤー・コンサート2021』
L-595A LIMITEDの描く音楽には他のアンプで味わえない官能美がある。7種のCD/LPを聴いている間、入力ソースの切り替えやボリュームのアップダウンに付属のリモコンを使うことはなかった。本体が間近にあるせいではない。L-595A LIMITEDのプッシュスイッチやノブに触れることに喜びがあるせいである。
性能と音質に優れたオーディオ製品は日本にも多いが、音質に加え存在そのものに美を感じさせるものは少ない。98万円/税抜(1,078,000円/税込)という価格は決して安くはないが、本機が唯一無二のアンプであることを考えれば価値ある投資である。ましてや、国内専用300台限定生産なのだから。
(提供:ラックスマン
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旗艦パワー「M-10X」に続く2モデル目
ラックスマン、新増幅回路 “LIFES” 採用のプリメインアンプ「L-507Z」
「L-507Z」
同社が8月に発表した旗艦パワーアンプ「M-10X」に続いて2モデル目となる、LIFES採用のプリメインアンプ。新増幅回路を搭載したZシリーズの第一弾として、アンプ回路以外の機能にも配慮するなど、「音質に留まらずプリメインアンプとしての完成度をさらに高めた」モデルだと説明している。
LIFESは、Luxman Integrated Feedback Engine Systemの略称。「出力と入力の差分により検出された歪成分だけをフィードバックする」という従来のODNF回路の概念を継承しつつも、回路全てのパーツの特性を見直し、数々の試作と試聴を繰り返した末に辿り着いた、新しい増幅回路方式だという。
3段ダーリントン3パラレル・プッシュプル構成を採用し、220W+220W(4Ω)の定格出力に対応する。88ステップの電子制御アッテネーター「新LECUA1000」により、音量調節時の音質劣化にも配慮。MM/MC対応の新開発フォノイコライザーアンプ回路も備える。
また、プリアンプの出力部にはディスクリート・バッファー回路を搭載し、次段となるパワーアンプを強力にドライブ。電源には高レギュレーションのトランスと、10,000μF×8本の大容量コンデンサーを組み合わせたハイイナーシャ(高慣性)電源を採用する。
内部配線にもこだわっており、配線には各芯スパイラルラップ・シールドと芯線の非メッキ処理による独自のOFCワイヤーを使用。また、パラレル構成の大型スピーカーリレーとスピーカー端子はダイレクト配線となる。ほか、音声信号を最適最短のルートで構成するビーライン・コンストラクションや、スムーズな電流伝送を実現するラウンドパターン配線基板を採用する。
筐体には、ブラスターホワイト仕上げの極厚フロントパネルと精緻なアルミ・ヘアライン仕上げのトップパネルを採用。不要振動から守る大型のグラデーション鋳鉄製レッグや、アース・インピーダンスの上昇や発生磁界の影響を抑える、独立コンストラクションのループレスシャーシ構造を用いている。
また、高応答特性のメーターユニットを採用した白色LED照明付き針式アナログメーターを正面に配置。左右大型メーターの中心には、音量レベル表示用7セグメントLEDを搭載する。電子制御のバス/トレブル式トーンコントロール、LECUAの制御によるLRバランス調節機能、リモコン操作可能なミュートボタンも備える。
ヘッドホン出力は従来のΦ6.3mmに加え、グラウンド配線左右独立のΦ4.4mm端子を新たに搭載する。また、金メッキ仕上げのACインレットは、装着方向を変更することで、ケーブルの重さを端子全体で支えられるように配慮。付属電源ケーブルには、導体を太くしながら取り回しを追求した「JPA-10000i」を採用する。
入力はライン4系統、フォノ1系統(MM/MC切替)、バランス・ライン2系統、セパレート入出力1系統。スピーカーはAとBの2系統を備え、同時出力も行える。RCA入力端子は大型プラグに対応する18mmピッチとなり、銅同等の導電率と真鍮に迫る硬度をもつというカッパーアロイを使用。スピーカー端子は、Yラグやバナナ端子にも対応するインラインレイアウトを採用する。
背面端子部
同社CDプレーヤー(1996年以降発売)の操作も可能なアルミ製高級リモコンが付属。背面には新たにコントロール入出力端子を搭載し、対応機器間のリモコン信号の連携や、赤外線以外のリモート操作にも将来的に対応予定とのこと。加えてトリガー入出力端子を備えることで、対応する機器間の電源連動も行える。
外形寸法は400W×178H×454Dmmで、質量は25.4kg。また、全高調波歪率は0.007%以下(1kHz/8Ω)、0.03%以下(20Hz-20kHz/8Ω)。周波数特性は20Hz - 100kHz、SN比は105dB以上となる