アフガン、首都以外の主要都市陥落 タリバーンが攻勢
14日、アフガニスタン中部ガズニ州で銃を持つタリバーン戦闘員=ロイター。風にたなびいているのはタリバーンの白い旗
アフガニスタンの反政府勢力タリバーンは、14日夜に同国で人口第4の都市である北部バルフ州の州都マザリシャリフ、15日朝に人口6位の都市である東部ナンガルハル州の州都ジャララバードを、新たに制圧したと宣言した。首都以外の全ての主要都市が陥落したことになる。
【写真】州都に攻め込んだタリバーン戦闘員とされる映像。タリバーン戦闘員から8月6日、朝日新聞助手に送られてきた
駐留米軍が8月末を期限に撤退を進めるなか、米軍の後ろ盾を失った政府軍の敗色が強まっている。今後は首都制圧を狙うタリバーンの攻勢が強まりそうだ。 タリバーンは6~15日、全国に34ある州都のうち25州都の制圧を宣言した。
14日に陥落した北部最大都市マザリシャリフ(約50万人)では、政府軍とともにアタ・ムハンマド・ヌール元州知事とドスタム元副大統領の両軍閥が抵抗していたが、タリバーンの勢いが勝った。 政府軍は、去りゆく米軍に代わって軍閥を頼みの綱にしていたが、戦略は通じなかった。
朝日新聞