ノートルダム寺院の川を挟んだ、すぐのところで、以外と、気が付かないで、
 
通ってしまう場所ですが、
 
目の前の、サン・ジュリアン・ル・パーヴル教会は、
 
必見の、訪問する価値のある、13世紀の教会です。
 
 

 

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日本でのニセアカシア Wiki

分布

北アメリカ原産で、ヨーロッパや日本など世界各地に移植され、野生化している[1]

特徴

樹高は20-25mになる。は、初夏、白色の総状花序で蝶形花を下垂する。奇数羽状複葉で小葉は薄く5-9対。基部に1対のトゲ(托葉に由来)がある。小葉は楕円形で3-9対。5-6月頃、強い芳香のある白い蝶形のを10-15cmほどの房状に大量に咲かせる[2]。花の後に平たい5cmほどの鞘に包まれた4-5個の豆ができる。

きれいな花が咲き、観賞用として価値が高いことからもともとは街路樹や公園用として植栽された[3]。しかしひとたび邪魔になると、繁殖力が強く、根から根萌芽が多数出ることや、切り株からの萌芽力が極めて高いことなどで難駆除雑木、侵略的外来種として嫌われる。さらに、風で倒れやすい[4]ことなどの課題もある。棘が発達するため扱いづらい点も挙げられるが、棘なしの園芸品種もある。

葉、果実、樹皮には毒性があり、樹皮を食べた馬が中毒症状を起こした例がある

 

外来種問題

国交省千曲川河川事務所が千曲川(信濃川)河川敷のニセアカシア伐採実施時に設置した告知看板。

日本には1873年に導入された[13]。日本やヨーロッパの自然環境に定着したニセアカシアは、外来種として多くの問題を発生させている。ニセアカシアが侵入したことで、アカマツクロマツなどのマツ林、ヤナギ林が減少し、海岸域や渓畔域の景観構造を大きく改変させていることが確認されている[14]。ニセアカシアは単独で木本の生物多様性を低下させるだけでなく、好窒素性草本やつる植物をともなって優占し、植生を独自の構成に変えてしまう[14]。また、カワラノギクケショウヤナギなどの希少種の生育を妨害する[15]

これらの悪影響を危惧し、日本生態学会は本種を日本の侵略的外来種ワースト100に選定した。日本では外来生物法の「要注意外来生物リスト」において、「別途総合的な検討を進める緑化植物」の一つに指定されている。「要注意外来生物リスト」は「生態系被害防止外来種リスト」の作成に伴い平成27年3月に廃止された為、現在は後者のリストに記載されている。各地の河川敷などに猛烈な勢いで野生化しており、2007年秋には天竜川千曲川流域の河川敷で伐採作業が行われた[16]。一方で、要注意外来生物に指定された根拠については科学的に証明できないとして反論している報告もある

 

 

 

 

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大聖堂近くに4世紀、「パリ最古の木」が教えてくれること

ナショナル ジオグラフィック日本版

ノートルダム大聖堂近くに立つ、米国から来た老木ニセアカシア

「パリ最古の木」の称号を持つニセアカシア(Robinia pseudoacacia)。ルネ・ビビアニ広場でコンクリートの松葉づえに支えられている。奥にノートルダム大聖堂が見える。(PHOTOGRAPH BY KEYSTONE/GETTY IMAGES)

 

 

 

 筆者(ジャーナリストのロバート・クンジグ)が滞在しているフランス、パリのアパートの窓からは、それほど高くはないが注目に値する木が見える。「パリ最古の木」だ。プレートには、1601年に植えられたとある。ニセアカシア(Robinia pseudoacacia)という木で、原産地は米国のアパラチア山脈だ。

 

 

  ギャラリー:はるばる訪れる価値がある、世界の象徴的な木 19選

 

 

 

 

 さまざまな理由から、1601年という数字は疑わしい。しかし、17世紀初頭、歴代フランス王の庭師だったジャン・ロバンによって植えられたことは確かなようだ。その後、幾多の戦争や革命を乗り越え、2021年の夏も緑の葉を茂らせている。傷だらけの幹をコンクリートで支えられた姿はまるで老兵だが、この木は実際、ある侵略の先頭に立っていた。17世紀以降、米国のニセアカシアはヨーロッパ、さらには、世界中に進出している。  特に中欧では、林業関係者たちをとりこにした。薪を得るために木を伐採し、丸裸になった土地で、ニセアカシアは素早く成長し、土壌の浸食を防いでくれるためだ。中国北西部の黄土高原では、地球最大規模の土壌浸食に対処するため、数十年前から10万平方キロ超の土地にニセアカシアが植えられている。ニセアカシア自体にも、燃料や木材としての価値がある。  ロバンが米国から輸入した木を庭に植えて4世紀。

 

 

 

ここフランスでは現在、ニセアカシアは防虫処理なしでガーデン家具に使用できる唯一の「ヨーロッパの」木材として宣伝されている。熱帯から輸入されたチークに代わる持続可能な木材らしい。  問題は、ニセアカシアが植えられた場所にとどまらないことだ。驚くほど繁殖力が強く、地下茎で広がっていく。

 

 

その点では、もう一つのたくましい木、ニワウルシとよく似ている。英語で「天国の木」とも呼ばれるニワウルシは、18世紀に中国から米国へ渡った。舗装道路の割れ目からでも育つこの魅力的な木は米国の庭師たちに愛され、1945年の映画「ブルックリン横丁」にも登場した。  しかし2021年3月にナショナル ジオグラフィックが紹介したように、ニワウルシは生物多様性を守るうえでは「地獄の木」とも言うべき存在となっている。科学者たちは駆除する方法を必死に探しており、新たに発見された菌類に期待を寄せている。  とはいえ世の中は単純ではない。チェコの科学者チームは2019年、南欧におけるニセアカシアの拡大を評価した際に、次のように結論づけている。「今回の結果は、ニセアカシアの栽培を推進すべきか、広く許容すべきか、あるいは、危険な侵入種として根絶すべきかという重要な問題の答えを出すのが難しいことを裏付けている」。地域ごとにケースバイケースで対応すべきだとチームは述べている。  

 

 

パリ最古の木から約150メートル北に、筆者がここに滞在している本来の理由がある。ノートルダム大聖堂だ。建設された12~13世紀はもちろん、大規模な修復が行われた19世紀へ通ずる入り口だ。2019年の火災により、尖塔が崩壊し、高いアーチ天井を突き破ったが、2つの時代から成る歴史の層を取り戻そうと、再建が進められている。  そして、大聖堂からセーヌ川を挟んだ小さな公園にひっそり立つ年老いたニセアカシアは、自然界においても、私たちがつくり出した複雑な歴史をひもとくのは難しいことを思い出させてくれる。私たちにできるのは、なんとかうまく管理していこうと努力することだけだ。

 

文=ROBERT KUNZIG/訳=米井香織