接種効果じわり マスクなしの日常を取り戻す日

 

 

 

 

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。7月31日には東京都で感染者が新たに4058人報告され過去最高を更新。8月3日も新規感染者は3千人を超えた。「ここまで(インド由来の感染力の強い)デルタ株の感染スピードが速いとは」。政府関係者からはこうした声も漏れる。政府が切り札とするワクチンは高齢者の感染率低下といった効果を出しているものの、未接種の若い世代で感染が拡大。国内でマスクを外すことができる日常は、いつ取り戻すことができるのだろうか。

「高齢者への接種にめどがついた今、今後は重症化リスクが次に高い40代、50代の方々、そして感染が大きく広がっている若い世代へのワクチン接種に注力していく」

菅義偉(すが・よしひで)首相は、首都圏3県と大阪府に対し緊急事態宣言を発令すると決めた先月30日の記者会見でこう述べ、現役世代への接種を加速させる考えを示した。