試合6時間前に結婚、高飛び込みの村上和基 妻「夢がかなった日に」
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男子シンクロ高飛び込み決勝で演技する伊藤洸輝(左)、村上和基組=2021年7月26日、東京アクアティクスセンター、杉本康弘撮影
水泳の男子シンクロ高飛び込みの村上和基(32)はこの日の試合前、結婚した。 ダンサーの妻が「夢がかなった日を記念日にしたい」と決めた。試合開始6時間前の午前9時、役所に婚姻届を出してくれた。
【写真】男子シンクロ高飛び込み決勝に出場した村上和基(左)、伊藤洸輝組=2021年7月26日、東京アクアティクスセンター、諫山卓弥撮影
村上は2012年ロンドン五輪の出場を逃した後に引退し、ボートレーサーを目指していた。20年五輪の開催地が東京に決まり、「地元でのオリンピックに出たい」と現役に復帰。今年5月に五輪代表に内定し、「できる限りのことをやってきた」。 4年半交際してきた妻は試合前、こう言って、送り出してくれた。 「一緒に戦ってこられたことが幸せ。楽しんできて」 11歳下の伊藤洸輝と挑んだ試合は、最下位の8位だった。 「緊張感の中で練習してきた。悔しい気持ちと、解放された気持ち。小さい頃から夢に見てきた舞台。コロナ禍の中で開催してくださって、出場できて、本当に感謝しています」
朝日新聞