タイ首都圏で夜間外出禁止 デルタ株猛威、行動規制強化 新型コロナ

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時事通信

12日、バンコクで閉鎖された商業施設の前を歩く市民

 

 

 【バンコク時事】

 

タイ政府は12日、新型コロナウイルスの感染が急速に拡大しているバンコク首都圏の行動規制を強化し、夜間の外出を原則禁止したほか、県をまたぐ移動の自粛や在宅勤務の徹底を呼び掛けた。

 

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少なくとも2週間実施し、感染の抑え込みを目指す。  外出を禁じるのは午後9時~午前4時。学校の授業はオンラインに限定。商業施設はスーパーマーケットや薬局、銀行などの店舗を除き、営業を禁止する。プラユット首相は「多くの国民が影響を受けるが、実施しなければ一段と深刻な事態を招く」と理解を求めた。  タイでは昨年、市中感染ゼロの日が100日以上続き、感染抑制の成功例とみられていた。しかし、今年4月に第3波が到来後、インド由来のデルタ株が猛威を振るい、4月初旬時点で2桁だった1日当たりの新たな感染者は今月9日から9000人前後で推移し、累計感染者は3カ月で10倍以上に増えた