盛り土崩落で被害甚大化か 知事「開発行為の検証必要」
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土石流が発生した伊豆山地区の上流部では大規模な土砂崩れ(左)が起きていた。奥は海に続く下流側=2021年7月3日午後、静岡県熱海市、朝日新聞社ヘリから、池田良撮影
活発な梅雨前線による大雨で土石流が発生した静岡県熱海市伊豆山(いずさん)では、4日も警察や消防、自衛隊による捜索が続き、新たに13人が救助された。
県や市によると、被害が出た建物は少なくとも約130棟にのぼり、約20人の安否が確認できていないという。
【写真】土石流が発生した伊豆山地区。下は東海道新幹線=2021年7月4日午前10時40分、静岡県熱海市、朝日新聞社ヘリから、池田良撮影
県は4日、今回の土石流の最上流付近には「開発行為」による盛り土があり、
これを含む土砂の崩落が「被害を甚大化したものと推定される」
との見解を公表した。
盛り土は約5万4千立方メートルと推定され、この盛り土も含め計約10万立方メートルがこの付近から崩落した可能性があるとしている。 川勝平太知事はこの日あった全国知事会後、報道陣に「開発行為との因果関係は明確ではないが、検証の必要がある」と述べた。
朝日新聞社