ロシアで人気急上昇のリアル「ファイトクラブ」、素手で殴り合い
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ロシアでグローブを使わず、素手で殴りあうボクシングが人気を集めている。団体は、素手の殴り合いでできる傷は治るものばかりだとして、危険だとする批判を一蹴する。 ロシアで人気のボクシング・トーナメント「トップ・ドッグ」。選手はグローブを使わず、素手で殴りあう。 最初は駐車場で試合を行っていたが、いまやスポーツ・アリーナを借りるほどの人気ぶりだ。さらにインターネットを介して数百万人が視聴している。 トーナメントの創設者のダニル・アレイエフさんは「CIS(独立国家共同体)の観客が、こうした忘れ去られた古いスポーツを喜び、歓迎してくれる。なぜなら今の世界には、こうした本物の生きた誠実な感情が社会にほとんどないからだ」と、人気の理由を語る。「人が本当に自らを表現する方法はアートであり、一般的に言って格闘技とはアートなのだ。」 素手で殴りあう試合は危険だという批判に対し、主催者側はファイターが受ける肉体の傷は、いずれ癒えるとして耳を貸そうとしない。 団体の専属医は「一般のボクシングとは受けるダメージが違う。素手の格闘技でできる傷は表面上のもので、例えば切り傷や骨折だ。ボクシングでは脳に損傷を負うリスクが高いのだ」と話していた。(ナレーションなし