スコットランド独立派優勢 英、住民投票再実施要求も
英北部スコットランド地方で6日、議会選の投票が行われた。英国からの独立の是非を問う住民投票の再実施を党是とする与党スコットランド民族党(SNP)が優勢。賛否は拮抗しているが、他党を含む独立派が躍進すれば機運が一層高まるのは必至だ。
SNPのスタージョン党首は、数年以内の住民投票再実施を目指しており、今回過半数を得た場合、ジョンソン英政権に賛同を求める方針。ジョンソン首相は再実施を否定しており、対立が先鋭化する恐れがある。
直近の世論調査でSNPの支持率は、国政与党の保守党や野党労働党を大きくリードしており、SNPの第1党維持は確実視されている。
独立をめぐる2014年の住民投票では、反対派が賛成派を上回り、英国の分裂は回避された。だがスタージョン氏は英国の欧州連合(EU)離脱によって前提条件が変わったと主張。ジョンソン氏は14年に住民投票が行われたばかりだと反論している。
(共同