温室ガス「30年55%減」合意 EU加盟国と欧州議会

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時事通信

 【ブリュッセル時事】

 

欧州連合EU)加盟国と欧州議会は21日、2030年までのEUの新たな温室効果ガス削減目標を「少なくとも55%減(1990年比)」とすることで暫定合意したと発表した。  双方の承認手続きを経て、50年の温室ガス排出「実質ゼロ」目標を法制化する「欧州気候法案」に盛り込む。  EUは22日から米国主催で開かれる気候変動サミット(首脳会議)で、世界の先導役としての立場をアピールしたい考えだ。  30年までの目標をめぐっては、欧州委員会が昨年9月、現行の「40%減」から「55%減」への引き上げを提案。EU加盟国も同12月に合意したが、欧州議会は「60%減」を求め交渉が難航していた