英、35年までに温室ガス78%減 温暖化対策で新目標

朝日新聞デジタル

英政府は2021年4月20日、温室効果ガスの排出量を35年までに1990年比で78%削減するとの目標を発表した。達成には、自転車や電気自動車の利用増などが必要と指摘されている=ロンドン市内、金成隆一撮影

 

 

 

 

 

 英政府は20日、温室効果ガスの排出量を2035年までに1990年比で78%削減するとの新しい目標を発表した。22日に米国主導でオンライン開催される気候変動サミットを前に、ジョンソン首相は「世界で最も野心的な目標」と主張している。

 

 

  【写真】英政府は2021年4月20日、温室効果ガスの排出量を35年までに1990年比で78%削減するとの目標を発表した。達成には、自転車や電気自動車の利用増などが必要と指摘されている=ロンドン市内、金成隆一撮影  

 

 

 

英国が昨年12月に示した目標は、2030年までに1990年比で「少なくとも68%削減」だった。今回の新たな目標は6月末までに法制化する方針。航空機の国際線や船舶からの排出も初めて目標の対象にするという。  英メディアは、達成には電気自動車や低炭素の暖房器具を増やしたり、食肉や酪農製品の消費を減らしたりする努力が必要と報道。航空券が値上がりする可能性なども指摘されている。

朝日新聞社