「スターシップ」4度目の失敗 SN11は降下途中で空中分解か

配信AP通信

 

ボカチカ、テキサス州、3月31日(AP)― 米の民間宇宙開発企業「スペースX」は3月30日、テキサス州ボカチカの実験場から巨大宇宙船「スターシップ」の試作機を打ち上げたが、4度目の実験も失敗に終わった。  悪天候で視界不良の中実施された打ち上げは、試作機SN11が高度1キロメートルに達するまでは順調だった。しかし、1キロを過ぎたあたりで着陸のためにロケットエンジンを再点火した際に、燃焼状態を送信していたビデオ映像がストップ。  試作機は打ち上げから約6分後に空中分解した模様で、別の映像では爆発音が聞こえ、四散して落下する機体の破片が映っていたという。  スターシップはこれまでに、着地時か着地後に爆発するなど4回連続して実験に失敗している。  前回の実験では、試作機はいったん着陸したが、燃料系統のトラブルで10分後に爆発。4度目の失敗となった今回は、着地する前に爆発したことで、スターシップ計画は大幅に後退したことになる。 (日本語翻訳・編集 アフロ)