一般のサウンドバーを買うのなら、
断然、こういうものが、おすすめです。
今の時代、何も知らない素人さん(というより、普通の一般市民さん
が、5万円出せる余裕があるのなら、
これは、多分、一つの選択肢。
同じ5万円の予算なら、
素人さんには、ほんの少しだけ、時間がかかりますが、
Yamaha, や、Edifier などの、
3万円位の、パワードスピーカーを買い、
残りの2万円を、中華の、DACに充てれば、同様に、
あるいは、もしかしたら、少しだけ、より良い音の環境が構築できるかもしれません。
神田・小川町などの楽器店へ行けば、
たくさんの種類のパワード・スピーカーや、中華のDACが、
陳列しているはずですので、
そういうところで、両方そろえてもらうのが、良い方法かもしれませんね!
それを購入しましたら、多分、おうちの通常のステレオセットより、
良い音が出るかもしれませんし、
TV用ではなく、応接間のステレオセットの横に、おきたくなるかもしれません。
そうなりますと、「オーディオファイル(音キチ)」の玄関口になるかもしれません。
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テレビの音をピュアオーディオ品質で!クリプトン「KS-11」はおうち時間充実の最適解
鴻池賢三
自宅時間が長くなりがちな今、以前よりも「自分の時間」が持てるようになり、ホームエンターテイメント体験を向上しようとする動きが活発だ。
これまで通勤や通学時間を利用してスマホ画面で見ていたドラマや映画、音楽ライブなども、自宅のテレビなら大画面で楽しめる。一方でテレビは薄型化により、スピーカーシステムが犠牲になりがち。ドライバーの口径やエンクロージャーの容積が制約されることから、致し方のない事実である。
ここで注目したいのは、テレビと相性が良く、かつ音質の優れたスピーカーシステムの導入である。そんな使い方に最適なのが、クリプトンの最新コンパクトパワードスピーカー「KS-11」だ。今回は実際に自宅環境で使用してのレビューをお届けする。
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KRIPTON「KS-11」(クリプトンオンラインストア限定販売。直販価格:49,800円/税抜。ブラックとホワイトをラインナップ)
■クリプトンクオリティの高音質。多彩な入力対応も魅力
KS-11は、クリプトン最新のコンパクトかつ価格も直販のみで49,800円(税抜)と抑えた身近なパワードスピーカー。光デジタル入力を搭載し、テレビとデジタル接続できる。ほか、アナログステレオ入力、aptX HDにも対応するBluetooth入力、最大192kHz/24bit対応のUSB入力を備えるなど、リビングからデスクトップオーディオまで広い用途に対応できる多彩さも魅力だ。
音質も正真正銘のクリプトンクオリティ。同ブランドが長年培ってきた高音質技術はもちろん、ハイエンドコンパクトスピーカーの先駆者として、そして名機としても名高い「KS-1HQM」の系譜を継承し、アンプも含めてフルデジタル処理による高S/N思想を踏襲する。
アルミ押し出し材を使用した高剛性エンクロージャー、広い帯域でフラットな周波数特性を実現していることで知られるデンマークの名門Tymphany社製6.35cmコンケーブ・メタルコーンフルレンジユニットを搭載するなど、コンパクトハイエンドと呼ぶに相応しい充実した内容だ。ピュア思想のコンパクトなパワードスピーカーとして、クリプトンならではのこだわりが凝縮された製品である。
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Tymphany社製6.35cmコンケーブ・メタルコーンフルレンジユニットを搭載
■テレビの音がピュアオーディオ品質で楽しさ倍増
まずは本機の用途として有望なテレビと組み合わせて試聴した。本機はコンパクトな上に、左右スピーカーが分離しているので、柔軟な設置が可能。サウンドバーと比べるとテレビ前のスペースを取らず、見た目にもスッキリできる。左右スピーカーの間隔を広く取れば、ステレオ再生による立体感の再現という観点でも好ましい。
音質は、音が出た瞬間に違いが分かる高音質。品位はテレビ本体のスピーカーと桁違いなのは当然、サウンドバーとも格の違いが体感できる。S/Nが高く埋もれがちな微小音が引き出され、一聴して高密度でゴージャスなサウンドだ。
単に「聞く」のではなく「聴く」に値するものと直感させる。空間情報が濃く、映画やドラマはそのシーンの空気が感じ取れ、臨場感が高い。何気ないテレビのニュース映像でも、周囲の状況がリアルに感じられるのは驚きだ。
また、筆者も最近よく利用するネット配信のミュージックビデオは、音色の豊かさで音楽性が格段にアップ。音を立ち上がりから収束まできちんと再生することで、アコースティック楽器のニュアンスが豊かになる。微小な音にも存在感が伴い、密度感、エネルギー感が、躍動感となって心まで届く。高解像度や高S/Nといった言葉が、感覚として理解できる
小音量でも聴き取りやすく、音とコンテンツに没入できる
また、音場の広さも特筆に値する。サウンドバーのようなバーチャルサラウンド機能は持たないが、チャンネルセパレーションが高く、また高密度再生により、立体情報が音場として再構成されるイメージ。1本のサウンドバーとは異なり、左右スピーカーが独立していることも有利に働いているだろう。
こうした音場の広さ、定位の良さは、音の分離を高めて聴き取りやすくすることにも寄与。ニュースのアナウンスは、小音量であっても、しっかりと前に出て分離することで聴き取りやすく、快適さにも繋がるのだ。もちろんこうした特性は、映画のセリフや音楽のボーカルにも共通することで、テレビ内蔵のスピーカーシステムでありがちな筐体に振動による不明瞭さや、音が映像に張り付いてしまうような現象とは無縁。スピーカーの存在を感じさせず、リスナーはただ音とコンテンツに没入できる。
また、本機のサイズ感を大きく超えるスケールの大きな低域再現能力も魅力だ。音圧に頼らず感覚として体験する低域、ローの効いた豊かな表現は実に心地良い。
配信映画も鑑賞したが、音場の奥行が深く、その空間から感じられる懐の深い低域にも感心。音圧に頼るサブウーファーの重低音とは異なる、ハイファイライクでリアルな低音は、本機の大きな魅力と言えるだろう。日常のテレビから得られるソースも、本機を経由すれば奥深さを知ることができる。
■aptX HD対応でリビングが手軽なオーディオ空間に
せっかく高音質なスピーカーを導入したら、いろいろな用途にも使いたいもの。特に近年の音楽リスニングはスマホがソース元として欠かせず、Amazon Music HDのようなハイレゾ対応のストリーミングサービスも利用できるようになり、ハイファイファンの注目も集まっている。
その点、本機をテレビ脇に設置したら、リビングが手軽なオーディオ空間に。aptX HD対応のBluetooth接続機能により、最新のAndroidスマホと組み合わせれば、手軽にハイレゾリスニング環境が完成する。
実際に試聴すると、もうワイヤレスとは思えない高密度サウンドに驚かされる。高密度化する音源をaptX HDによってハイレゾクオリティで伝送でき、さらにKS-11内では、デコードから増幅までフルデジタル処理され、まさにピュアな音が楽しめるのである。
ダイアナ・クラールの「California Dreamin'」は、前奏の空気感が濃密で、静寂から立ち上がる歌い出しのコントラストが印象的。こうしたHi-Fi的エッセンスを、コンパクトなスピーカーで手軽に聴くことができるのは、多くのユーザーにとって幸せなことに違いない。昔はHi-Fiを謳歌し、今は休眠中という隠れオーディオファンにも是非試聴をお勧めしたい。
■PCと接続すれば、手軽にデスクトップがエンタメ空間に
USB Type-A端子を搭載し、PCと接続して最大192kHz/24bitのハイレゾサウンドが楽しめるのも本機の特徴である。
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「ネオフェード カーボンマトリックス3層材」によるインシュレーターを装備
PCの世界では4Kモニタが普及し、ネット配信と組み合わせればごく簡単に、4Kデスクトップシアターが構築できる。フットプリントの小さな本機は机上でも邪魔にならず、同ブランド独自の「ネオフェード カーボンマトリックス3層材」によるインシュレーターが奢られ、安定して高音質性能を発揮。普段何気なく見ていた動画も、一気にエンターテイメントレベルに引き上げてくれる。
高品位なコンパクトスピーカーの先駆けとも言えるクリプトンの最新モデルKS-11は、音質と機能の両面でこだわりを凝縮しつつ、シンプル化とネット直販によって手頃な価格を実現。コストパフォーマンスの高さは驚異的とも言えるレベルだ。
VGP2021ライフスタイル分科会では、Bluetoothスピーカー(3.5万円以上5万円未満)部門金賞に加え、デスクトップオーディオ大賞を獲得。名実共に注目に値するモデルで、テレビの在る日常をグレードアップしてくれるに違いない。自宅時間が長くなりがちな今こそ、じっくりと「真に良い音」に浸ってみてはいかがだろうか。
(協力:株式会社クリプトン)