北海道で5人死亡、135人感染 道庁でクラスター発生

 
 
 
 
 
 
北海道庁=札幌市中央区
北海道庁=札幌市中央区

 

 

 

 

 

北海道と札幌、小樽、函館の3市は11日、道内で新型コロナウイルスに感染した5人が死亡し、再陽性1人を含む135人の感染が確認されたと発表した。札幌市は同日、新たなクラスター(感染者集団)が同市内の北海道庁農政部と介護老人保健施設で発生したと発表した。

 札幌市と道によると、クラスターが発生した道庁農政部では昨年12月29日から今月10日にかけ、同じ課に所属する30~50代の職員計10人の感染が確認された。いずれも軽症か無症状で、一般の道民と接する機会の少ない業務に従事していた。

 執務室では在宅勤務や分散出勤、マスク着用、消毒、換気、飛沫防止用ビニールシートの設置などの感染防止策がとられていたという。道は12日に全庁的な会議を開き、改めて感染予防の周知徹底を図る。

 札幌市によると、介護老人保健施設の感染者は入所者14人と従業員3人の20~90代計17人で、いずれも軽症か無症状という。

 道内の1日当たり感染者数が100人を超えたのは6日連続。札幌市発表分の感染者は再陽性1人を含む92人で、同市の担当者は「年末年始の人の動きが影響している可能性がある」との見方を示している。

 道内の死者は計511人、感染者は延べ1万4852人(実人数1万4814人)となった。

 11日に死亡が確認されたのは、札幌市の70~90代男女4人と小樽市の年代非公表の男性1人。

 新たな感染者は、札幌市91▽小樽市12▽函館市1▽空知地方2▽石狩地方2▽後志(しりべし)地方4▽胆振(いぶり)地方3▽留萌(るもい)地方2▽オホーツク地方1▽十勝地方12▽釧路地方3▽根室地方1-の134人。このほか札幌市で再陽性1人が確認された。

 札幌市では、クラスター(感染者集団)が発生している2病院と介護老人保健施設、特別養護老人ホームの4カ所で感染者が計10人増えた。小樽市では、昨年12月30日にクラスターが発生した病院で感染者が5人増えて計102人となった