日本の豪華ホテルがオープンラッシュ。ぜひとも訪れたい注目の最新ホテル8選

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東京のパノラマビューを一望するダイニング『ヴェルテュ』

 

 

 

 

 

 

 

 

海外旅行もままならないこのご時勢に、日本ではゴージャスなホテルが続々オープンしている。また旅行ができるようになったとき、この“日出ずる国”への旅をさらに魅力的なものにしてくれるに違いない8つの最新ホテルを紹介しよう。

 

 

 

 1. 東京エディション虎ノ門 最高級ブランド<EDITION>

を東京の銀座と虎ノ門で開業すると発表していたマリオット・インターナショナルは、まず10月20日に「東京エディション虎ノ門」をオープンさせた。

206室のこのホテルは、オリンピックのために新設された新国立競技場を手掛けた隈研吾と<EDITION>のプロデューサーを務めるイアン・シュレーガー、そして森トラストのコラボレーションで誕生した。 

全体的なデザインは、日本の伝統文化と“これまでにないホテルの創造”という<EDITION>のコンセプトを融合させたものになっている。

 たとえば2階まで吹き抜けのロビーと、

ミシュランの星付きシェフ、トム・エイキンズの料理が楽しめる屋外テラス付きレストラン「The JADE ROOM + GARDEN TERRACE(ジェイドルーム+ガーデンテラス)」(2021年オープン予定)は仏教寺院からインスピレーションを得ているという。

 

部屋から東京湾や東京タワーの眺望を楽しめるし、

プール付きのスパでリラックスすることもできる。

 

 

 2. キンプトン新宿東京 

10月2日にオープンした「キンプトン新宿東京」は、

キンプトンホテルズ&レストランツの日本進出第一号だ。

この151室のホテルを際立たせる特徴は、大胆で遊び心あふれるデザインのインテリアとアート。 

ニューヨークに拠点を置くホテルデザイン界の寵児<ロックウェル・グループ>が設計した印象的なエントランスを入ると、

1階には日本人アーティストSHETA(シータ)のアートワークを飾ったコンセプトショップがある。

16階には美術展も開催可能なマルチファンクションスペース 「The Gallery(ザ・ギャラリー)」がある。

 ルームウェアの浴衣のデザインを手掛けたのは、

その作品がロンドンのヴィクトリア&アルバート・ミュージアムに常設展示されている着物デザイナーの高橋理子。

カクテルを楽しめる屋外テラスをはじめ、

ニューヨークをイメージしたカフェとダイニングが揃っている。

17時から18時まで開かれる<イブニング・ソーシャルアワー>には、ヨガの講習など様々なイベントが用意されている

 

 

 

 

 

 

「弁当箱」から発想を得たデザイン

 
 
 

3. Zentis Osaka(ゼンティス大阪) 

新型コロナウイルス感染拡大の影響で遅れたものの、

「Zentis Osaka(ゼンティス大阪)」は7月に華々しくお目見えした。

堂島浜のリバーサイドにたたずむこの16階建てのホテルは、

パレスホテルグループの新ブランドの一号店となる。 

 

内装はイギリスの世界的インテリアデザイナーのタラ・バーナード率いる<タラ・バーナード&パートナーズ>が担当し、

 

スイートは日本の弁当箱から発想を得たデザインになっており、

青い石灰岩でできた中央階段などのパブリックスペースは

大阪の都市景観に敬意を表した設計になっている。 

 

ホテルの四方を囲む緑は “都会のオアシス”という雰囲気を演出している。

東京・中目黒のミシュラン一つ星レストラン「CRAFTALE(クラフタル)」の大土橋慎也がエグゼクティブシェフを務め、

2階の大部分を占めるメインダイニング「UPSTAIRZ(アップステアーズ)」は

ダイニングルームとオープンキッチンが一体化している

オールデイダイニングだ。 

 

ラウンジでは軽食とアフタヌーンティー、バーでは日本産ウィスキーと季節のカクテルが楽しめる。 

 

 

 

 

4. Four Seasons Hotel Tokyo at Otemachi(フォーシーズンズホテル東京大手町)

 9月1日、皇居にほど近い、東京の金融地区の真ん中に建つ39階建ての高層タワー<OTEMACHI ONE>の最上層フロアに「フォーシーズンズホテル東京大手町」がオープンした。

 

 

アメリカ最大級の建設設計事務所<スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル>と

世界的インテリアデザイナーのジャン・ミシェル・ギャシー率いる<デニストン>

が手掛けたこのホテルは、

 

 

サービスと健康増進と料理を通じて次世代の高級感を提供する。 

 

和のエッセンスとホテルからの眺望を利用したインテリアの館内から、

晴れた日には富士山を望むことができる。

 

レストランとバーは4つ。

そのうち3つはやはりギャシーの<デザインスタジオ・スピン>が手掛け、

屋上テラスを含めてエグゼクティブシェフのマルコ・リーヴァのチームが腕を振るう。

 

 木川欣宏の「PIGNETO(ピニエート)」と

 

ギヨーム・ブラカヴァルの「EST(エスト)」で舌鼓を打つもよし、

 

 

「パリと東京の出会い」がコンセプトの「VIRTÙ(ヴェルテュ)」でカクテルを楽しむもよし。

 

日本の風呂と20メートルの屋内プールを備える最上階の「ザ・スパ」でくつろぎのひと時を堪能できる

 

 

 

 

 

京都の伝統工芸と米作家たちのアート作品を融合

 
 
 

5. 東山ニセコビレッジ(リッツ・カールトン・リザーブ)

12月15日、<リッツ・カールトン・リザーブ>の日本初上陸となる

「東山ニセコビレッジ」が開業する。

 

この50室のリゾートホテルは、

ニセコ連峰の主峰アンヌプリ山の麓にたたずみ、名峰羊蹄山の壮大な景色が広がるYTLホテルズのニセコビレッジ内にある。 

 

ニセコビレッジは8.8平方キロメートルの面積を誇るスキー場だけでなく、

バックカントリースキーのできる広大なエリアも備え、

北海道の文化と伝統とともにグルメも楽しめる一大リゾートになっている。

 

 

「東ニセコビレッジ」には寿司を楽しめる和食処や

シグネチャーメニューのあるレストラン、ラウンジがあり、

温泉とフィットネスジムを備えたスパもある。 

 

 

トレッキングなどのアクティビティや各種セラピー、

そしてグルメに至るまで、

このホテルが提供するサービスはすべて“花鳥風月”をコンセプトとし、

日本の四季の美を感じられるようになっている。 

 

 

 

 

 

 

 

6. ACE HOTEL KYOTO(エースホテル京都) 

本年6月、新しいデザイナーズホテルが京都で控えめにオープニングした。

213室からなる「エースホテル京都」のコンセプトは、

先進と創造の気概に満ちた京都への敬意だ。 

 

ホテル自体は、1926年に逓信省の吉田鉄郎の設計で建てられた旧京都中央電話局を

 

日本を代表する建築家である隈研吾が改装した、

京都市営地下鉄の烏丸御池駅と直結する商業施設<新風館>のなかにある。

 

インテリアは京都の伝統工芸と素材に地元とアメリカの作家たちのアート作品を組み合わせ、

東洋と西洋の美学を融合したものになっている。 

 

飲食施設は日本初上陸のポートランド発サードウェーブコーヒー

「スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ」、

 

バー&タコスラウンジの「Piopiko(ピオピコ)」、

 

マーク・ヴェトリの「Mr. Maurice’s Italian (ミスター・モーリスズ・イタリアン)」の3つ。

 

中庭に面する3軒目のレストランも近々オープン予定。

 

 

 

 

ユネスコ文化遺産のなかにあるホテル

 
 
 

7. リッツカールトン日光 マリオット・インターナショナル

 

が7月15日にオープンした「リッツカールトン日光」は、

北関東が誇る文化の香り高く自然豊かなユネスコ文化遺産のなかにある。 

 

中禅寺湖の静かな湖畔にたたずむこのリゾートホテルからは、

日光の有名寺社にも日光国立公園の大自然にもアクセスが容易だ。

 

木や石などの自然素材を取り入れたジャパニーズモダンなデザインは、

この地の風光明媚な景色からヒントを得て、それを最大限に活かしている。 

 

 

「ザ・リッツ・カールトン・スパ」では本格的な温泉が、

 

「日本料理BYザ・リッツ・カールトン」と

洋食レストラン「レークハウス」、

そして「ザ・バー」と

「ザ・ロビーラウンジ」では、

それぞれ異なる食体験を堪能できる。

 

 

湿原を訪れるサイクリングや滝を巡る“修験道エクスペリエンス”など、

日光ならではのアクティビティにも事欠かない。 

 

 

 

 

 

 

 

8. HOTEL THE MITSUI KYOTO(ホテル ザ ミツイ キョウト)

 

 日本ならではの安らぎと充足感と“おもてなし”、造形美、料理、そして造園芸術を取り入れてつくられた「ホテル ザ ミツイ キョウト」では、

古き良き日本と現代日本それぞれの美点を間違いなく実感できる。

 

マリオット・インターナショナルが誇るラグジュアリー・コレクションの一翼を担うこのホテルは、

11月3日に世界遺産である二条城の真向かいにオープンした。 

 

デザインに力を注いだこのホテルの客室とロビーその他のパブリックスペースは、

香港デザイン界の気鋭アンドレ・フー、

 

広々とした中庭は日本を代表するランドスケープデザイナー宮城俊作、

 

スパエリアとレストランは数々のラグジュアリーホテルでの実績を持つ赤尾洋平が

それぞれ担当した。

 

このデザイン界の“アベンジャーズ”を束ねるマスター・デザインアドバイザーは、

これまたトップデザイナーの栗生明だ。 

 

フレンチと和食が融合した鉄板焼き「TOKI(都季)」、

 

イタリアンのオールデイダイニング「FORNI(フォルニ)」、

 

ライトアップされた日本庭園を堪能できる「THE GARDEN BAR(ザ・ガーデンバー)」

 

などでの食体験も豪華に用意されている。

 

京都市中心部にあるラグジュアリーホテルで唯一の自家源泉の天然温泉「サーマルスプリングSPA」にも注目だ。

 

 

Forbes JAPAN 編集部