中印の対峙、厳冬のヒマラヤで継続 衝突から半年 中国、実効支配強化狙いか

 
 
 
 
 
 
中国軍との衝突から半年になるのを前に、雪のヒマラヤ地域で警戒に当たるインド軍兵士(インド陸軍のツイッターより)
中国軍との衝突から半年になるのを前に、雪のヒマラヤ地域で警戒に当たるインド軍兵士(インド陸軍のツイッターより)

 

 

 

【シンガポール=森浩】

 

 

インド軍と中国軍がインド北部カシミール地方の係争地で衝突し、インド側の20人が死亡した事件から15日で半年となる。

 

現地は冬を迎え、ヒマラヤ山脈の一角では気温が氷点下10度以下となっているが、事実上の国境である実効支配線(LAC)付近の複数の場所では両軍の対峙(たいじ)が継続。

 

「過去30~40年で最も困難な局面」(インドのジャイシャンカル外相)という両国関係の緊張が続く中、

中国はヒマラヤ地域で実効支配を強める動きを見せている。

 

 

 衝突は6月15日、

インド北部ラダックのガルワン渓谷の事実上の国境である実効支配線(LAC)付近で発生。

 

中国側にも複数の死傷者が出たもようだ。

 

中印衝突で死者が出たのは45年ぶり。

インドは中国がLACを越え、インド側に侵入したと主張している。