“シューマッハー”の名がF1に帰ってくる! ミハエル・シューマッハーの息子ミック、2021年からのF1デビューが決定。ハースと契約
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7度のF1ワールドチャンピオンに輝いたミハエル・シューマッハーの息子が、ついにF1まで辿り着いた。ハースは12月2日(水)、ミック・シューマッハーと2021年シーズンの契約を結んだことを発表した。
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スイスで生まれたミック・シューマッハーは、父であるミハエル・シューマッハーが1991年のベルギーGPでジョーダンからF1デビューを果たしてちょうど30年となる節目の年にF1デビューを果たすこととなる。 ミック・シューマッハーのチームメイトは、彼と同じく現在FIA F2を戦っているニキータ・マゼピンだ。こちらは1日(火)に一足早くF1デビューが発表されている。 ふたりは共に、F1最終戦アブダビGPのレース後に行なわれる若手ドライバーテストに参加する予定となっている。 ミック・シューマッハーは2018年にユーロF3選手権でチャンピオンを獲得したことによってスーパーライセンスを獲得。2019年からFIA F2に昇格し、今季は最終ラウンドを残してポイントリーダーとなっている。 2016年にF1参戦を開始したハースは、初めてフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)のドライバーを起用したことになる。これはハースとフェラーリの関係が新たなステージへと到達したことを象徴している。 なおフェラーリは既にアルファロメオのシートひとつの選択権も持っている。過去にはそれを利用してシャルル・ルクレールをデビューさせ、現在はその席にアントニオ・ジョビナッツィが収まっている。 ミック・シューマッハーは2019年4月にバーレーンで公式テストデビューを果たし、アルファロメオのF1マシンをドライブ。翌日にはフェラーリのマシンにも乗った。今季は母国ドイツのニュルブルクリンクで行なわれたアイフェルGPのフリー走行1回目にアルファロメオから出走し、F1公式セッションデビューを果たす予定となっていたが、悪天候によりそれは叶わなかった。 偉大なチャンピオンを父に持つミック・シューマッハーは、将来のフェラーリドライバーとして広く評価されている。フェラーリは現在シャルル・ルクレールが長期契約を結んでおり、来季はそのチームメイトとしてカルロス・サインツJr.が加入する。ミック・シューマッハーは複数年に渡ってハースで経験を積むことになるだろう。 なおフェラーリは、FDAのドライバーで今季ミック・シューマッハーとタイトルを争っているカラム・アイロットをリザーブ兼テストドライバーとして起用するものと見られている。
Adam Cooper