トランプ氏「民主党とバイデン候補の歴史始まって以来の最大の不正を主張」 米大統領選
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4日未明、ホワイトハウスで支持者を前に話すトランプ米大統領(AFP時事)
【ワシントン時事】
3日投票の米大統領選に関し、トランプ大統領は4日、ツイッターに「多数の票が秘密裏に廃棄されたと広く報じられている」と書き込み、不正が行われたとの見方を示した。
集計の結果、民主党のバイデン前副大統領の選挙人獲得数が過半数に達した場合に、「不正があった」として敗北受け入れを拒む布石とみられている。
トランプ氏は「大統領選自体の信頼性が傷ついている」とも投稿した。
トランプ氏はかねて、新型コロナウイルスの感染拡大で郵便投票が大幅に伸びたことで「不正が増える」と根拠を示さず主張。
投稿に先立つ4日の演説でも「最高裁へ行くことになるだろう」と述べ、
結果次第で法廷闘争に持ち込む構えを示していた。
一方、バイデン氏は4日、記者団に「ここで勝利は宣言しないが、集計が終われば私が勝者になると確信している」と強調した。
トランプ陣営は投票日を過ぎて選管に到着した票を集計対象としないよう求めているが、バイデン氏は「すべての票を集計すべきだ。何者もわが国から民主主義を奪ってはならない」とけん制した。
反トランプ派は、トランプ氏が敗北後も「居座り」を決めた場合、
抗議行動を繰り広げると予告。
米紙USAトゥデー(電子版)によると、今週末までに100件以上の集会やデモが計画されている。