錦織5セット試合で見せたしぶとさと赤土での強さ

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日刊スポーツ

 

 

 

汗をぬぐう錦織(ロイター)

 

 

 

 

<テニス:全仏オープン

 

 

 

◇27日◇フランス・パリ◇男子シングルス1回戦 昨年8月の全米以来、約1年1カ月ぶりに4大大会に復帰した世界35位の錦織圭(30=日清食品)が、いきなりの5セット試合で勝負強さを発揮した。 

 

 

ノバク・ジョコビッチラファエル・ナダルをも上回る5セット試合の現役最高勝率と、

 

自身で最も高い勝率を誇る赤土の組み合わせで、第32シードのダニエル・エバンズ(英国)を撃破し、4大大会復帰戦を飾った。    

 

 

 

 

◇   ◇   ◇ テニスの5セット試合は現在、4大大会しかない。

 

 

18年までは国別対抗戦のデビス杯も5セット試合で、

 

両大会合わせた錦織の5セット試合の生涯勝敗は23勝6敗。

 

 

勝率0・793は歴代6位、現役最高勝率だ。もつれながらも「最後は集中できた。終わり方だけは良かった」と持ち味のしぶとさを発揮した。 

 

 

すべての種類の中で赤土は、錦織が最も勝率が高いコートだ。約1年ぶりの復帰戦がオーストリアの赤土のコートになった時も「ラリーができてリズムが作れる。

 

 

赤土で良かった」と話していた。

 

 

この日の総獲得点では、錦織は3点負けている。それでも体に染みついた赤土の戦い方としぶとさで、相手を振り切った。 

 

 

復帰後4大会目でようやく2勝目を挙げた。しかし過去2度のけがによる長期離脱の時は、ほぼツアー下部大会で調整した。

 

 

今回はいきなりツアーで3大会をこなし、そのまま4大大会だ。そしてどんな内容であれ、4大大会の1勝は自信や体力面で大きい。

 

 

今年は「出られる大会はすべて出る」ことで、試合勘を戻すことに焦点を当てている。それにはどんな形でも勝利が必須となってくる

 

 

 

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/be745b0061fdeea8bf3cf4b261148a80cb41296c