渋野日向子がナイキ厚底靴で全英予選落ち「プロは鋲が常識」

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NEWS ポストセブン

 

 

 

 

 

 

 

 

「新兵器」は不発に(R&A提供:ゲッティ=時事)

 

 

 

 

 2連覇をかけて全英女子オープン(8月20~23日)に臨んだ渋野日向子(21)は、2日目までに12オーバーを叩いて予選落ち。その結果に落胆しているのはファンだけではないようだ。

「渋野は今大会、“新兵器”を投入しています。クラブではなく、シューズ。以前からナイキの提供を受けていたが、今回は大会直前の練習ラウンドで『エアマックス270G』を試して、導入を決めた。初日、2日目とウェアに合わせて色を変えたが、かかと部分にクッションとなる分厚いエアが入っています」(ゴルフ担当記者) “ナイキの厚底”といえば、マラソン競技などにおいて「ヴェイパーフライ」や「アルファフライ」などのズームシリーズが話題を席巻し、市民ランナーにも広く浸透した。ソールにカーボンプレートを装着し、反発力が得られる仕組みだったが、渋野のシューズとは素材などが違う。 「エアがあることで足裏にフィット感が生まれ、長い距離を歩いても疲れにくい特性があるといいます。もし連覇していれば、相当な宣伝効果になったでしょう」(同前)  効果を聞くだけだと、“それってアマチュア向けなんじゃ……”という疑問も浮かぶ。  結果、スコアは伸びず、ポットバンカーから出せずにトリプルボギー、ブッシュで空振りと、プレー内容も精彩を欠いた。プロゴルファーの沼沢聖一氏はこうみる。

「筋肉量を増やしたことでスイングが窮屈になるなど、オフの取り組みがうまくいかず、スイングの見直しが必要な状態でしょう。そうしたなか、いきなりスパイクレスを使った判断には疑問が残ります。  リンクスは比較的平坦とはいえ、コブやマウンドなど起伏は数多くある。足はゴルフの基本。大地に根を張るようなグリップ感が必要で、プロは鋲がついたシューズで勝負するのが常識です。バンカーの失敗や空振りもスパイクレスの影響があったかもしれない。練習ラウンドで試しただけのシューズをいきなりメジャーで使うのも不可思議。プレーへの迷いの現われではないか」  ナイキに確認すると、「製品についてはHP等で公表している情報の通りです」との答え。ゴルフ界に“厚底ブーム”がやってくるのは、まだ先になりそうだ。 ※週刊ポスト2020年9月11日号

 

 

 

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