テレビ無し育児を振り返る②
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はじめましての方は★自己紹介★もどうぞ。
テレビ無し育児(約10年)を勝手に振り返っております。
今回は【デメリット編】。
前回【メリット編】は→こちら

※アメトピに掲載して頂いたそうです。
アクセス数にビックリ。
どうもありがとうございます。
私がテレビ無し育児を開始する前に知りたかったのは、どちらかというと「デメリット」。
導入を考えている時点で「メリット」は自分の中にありますからね。
テレビ無し育児を薦める書籍の中には、その「メリット」とテレビの「デメリット」が並んでいます。
私は実際にテレビ無し育児をしていく中での「デメリット(リスク)」が知りたかったけれど、その情報はあまり見つかりませんでした。
今回はその辺の私が感じた部分に触れていきたいと思います。(つまり客観的データではなく、個人の主観です。)
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【デメリット編】
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目次
1 魔のスポーツイベント
2 祖父母問題
3 「ごっこ遊び」での葛藤
4 「子どもの常識」の欠如
5 母親の一人時間が減る
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1 魔のスポーツイベント
「魔」って書いちゃったけど、私にとって「魔」なだけです…(すみません。)
夫はスポーツが大好き。
普段は大きな問題はないのですが、大きなスポーツイベントを前に世間が騒ぎ出すと、夫からもテレビが無い事への不満が…。
特にオリンピック、ワールドカップ(各種)等の数年に一度の「祭典」と呼ばれるような大会の時に、周囲の話題についていけないのが相当なストレスだったようです。
世の中から取り残されてしまった感覚というのかな。
今は、こういう情報もかなりリアルタイムに近い形でネットで収集できるようになったのでストレスは相当少なくなったそうですが、大きなスポーツイベントの度に夫婦間に流れていた不穏な空気が最大のデメリットだったと思います。
夫の場合スポーツに熱心な家庭で育ったので、若い頃は「スポーツ観戦を制限される」という行為自体に嫌悪感を感じたようでした。
※ちなみに、私がテレビ捨てたのは夫の「息子の為になりそうな事は何でもドンドンしていこう!」という発言を受けて…だったので、夫が猛反発した時にはビックリ。それでも、私はテレビが無くなった事で夫が私や子ども達と話をしてくれる時間が増えて嬉しいです。
もしも現時点でテレビ無し育児を考えているご家庭で、スポーツ大好きなご家族がいるケースであれば「スポーツの大きなイベント」の無い年のスタートが断然おススメです。
2 祖父母問題
我が家の場合、離れて暮らす両親(両家とも遠方です)が孫との会話のきっかけに「テレビの話題」を振ってくることがあります。
でも、当然子ども達は反応できません。
一生懸命「子どもの好きそうな話題を仕込んだ」(同年代の子が好きそうな番組や、北海道ネタ)…という雰囲気が伝わってくるので申し訳なくなります。
子ども達への「プレゼント」も同様。
テレビCMに映るようなものを欲しがらないので、希望を聞かれても一風変わったモノを欲しがったりして戸惑わせてしまう事も。(もう聞かれなくなりました。)
上の世代にとってはテレビは世代間を繋ぐ重要なツールなのかもしれません。
私は同居してたら、不満を抱えつつもテレビは捨てられなかったな…。
3 「ごっこ遊び」での葛藤
変身少女系の「ごっこ遊び」になかなか入れない…というのが小さい頃はありました。
それぞれ「キュア●●」になりきるお友達の中で、「私は【ぼんぼんりぼんちゃん!】」※サンリオキャラクターとか言ってしまう。
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※こちら「ぼんぼんりぼんちゃん」。戦えん…。
その場しのぎでみんなの真似をしても「ちがうよ!」と責められたり。
でも、ホントにこれは一過性。
就園しなかったのも大きいと思いますが、それが慢性的な「疎外感」に繋がるような事はありませんでした。
幼稚園の方針などをしっかり調べて、そういう色の少ない園に就園できれば気にならない部分かもしれませんね。
4 「子どもの常識」の欠如
ちょっとした事。
例えば流行っている曲に特定の振りつけがある事を知らず、周囲が同時に同じダンスをし始めた時にびっくりしてフリーズしてしまったり。
お笑いやCMネタらしきものに反応できなかったり。
「知らないの!?」
…という言葉に、子どもが悲しい気持ちになる事は0ではありません。
これは不思議なもので、言い方?口調?イントネーション?表現が難しいのだけれど、相手次第な部分が大きいです。
相手によっては話題が広がるきっかけにもなるのです。
※余談ですが「●歳児健診」でテレビの有名アニメキャラの名前が分からない…という現象も起るので(わりと出題?される)、その辺は「一般教養」として名前を教えておきました。
それから「流行りの言葉」が日常的に入ってこないので、娘の場合は喋り言葉が、本の中の女の子みたいになっちゃう。
「とても上等なビーズね!」「とびっきりのお出かけ日和よ。」「見て!星が瞬いているわ。まるで宝石のようね。」みたいな感じ。(この言葉のチョイスに「かがくのとも」の知識が乗っかって不思議度が増してしまう。)
日本語としては間違ってはいないのですが、言葉遣いに違和感を感じるお友達もいるようです。
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※話し言葉は「あんびるやすこさん」の作品に出てくる女の子たちの影響を強く受けています。
5 母親の一人時間が減る
テレビに子どもが没頭してくれると…家庭内で(気持ち的には)一人になれるのです。
ボケーッとお茶を飲んだり。
家事に没頭したり。
振り返ると専業主婦・子ども達が常に家にいる・手伝ってくれる親もいない私には貴重な時間だったと思います。
たとえエコラリックであっても自発模倣のある子であれば、親がボーっと息抜きしている時間にテレビから勝手に何かを学ぶ…という事もあります。(定型発達であるなら猶更)
その時間を良質なコンテンツを視聴する時間に充てれば、読書における「親の選書」以上の幅広い情報を子ども達は得るチャンスにもなるでしょう。
しかし、今は息子の睡眠障害が落ち着いている為、早朝に一人時間を確保できているので私には「どうしても必要な時間」ではありません。
あの頃の私には必要不可欠なメリットだったのだけれど、今はこれで満足しています。
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デメリット…と言うほどではないのですが、たまに家族で宿泊施設を利用すると、子ども達はテレビに釘付けです。
「観光やめる?」
…ってレベル。笑
主にEテレです。
まぁ、それも旅行の楽しみかな…って事で、そういう時はテレビに子守をお願いしています。
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私の結論は
【メリット】の中に、どうしても必要なものがあったら導入してみる価値あり
…という感じでしょうか。
【メリット】は育児(教育)方針に
【デメリット】は周辺の人間関係に
関わる部分が大きいです。
息子にはメリットしか無かったです。
※そもそも人にあまり興味がない。
娘にはメリットも大きい一方、周囲とのお付き合い上のデメリットも確実に感じました。
※社交的でみんなと仲良くしたい。
だから、その辺は各ご家庭の事情(家族構成や地域性、育児方針、お子さんの性格や、近しいお友達との関係性)を踏まえて、よく考えて選択した答えがそれぞれのベストだと思います。
最後になりましたが、私は時々デメリットを感じつつも、子どもの成長にとってメリットが大きいように思うので今後も継続予定です。
テレビ導入があるとすれば、娘が感情的にならずに報道番組を見られるような年齢になる頃かな…と思っています。(随分先ですね。)
テレビは情報と同時に思想や感情も流れてくるので、共感しやすい彼女は画面の向こうの思想や感情を「自分のもの」と勘違いしてしまうかな…と。
時事問題こそ自分の頭でしっかり考えて心を動かして欲しいのです。
それもメリットになる子も当然いるので、本当にその子次第だと思います。
我が家では上手にテレビを使いこなせない…ただそれだけ。
そもそも道具なのに「使う」って自覚を持てなかったんだろうな。
上手に使いこなせるのならば、メリットも大きい素敵な道具だと思います。
2回に分けて長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。
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