Banksy Hits London Subway With Coronavirus-Themed Graffiti | NBC News NOW

 

 

 
 
 
 
 

 

 
Video from the artist’s Instagram account appears to
show him disguised as a deep-cleaning operative, spraying his trademark rats inside a moving train, as confused commuters look on. » Subscribe to NBC News: http://nbcnews.to/SubscribeToNBC » Watch more NBC video: http://bit.ly/MoreNBCNews NBC News Digital is a collection of innovative and powerful news brands that deliver compelling, diverse and engaging news stories. NBC News Digital features NBCNews.com, MSNBC.com, TODAY.com, Nightly News, Meet the Press, Dateline, and the existing apps and digital extensions of these respective properties. We deliver the best in breaking news, live video coverage, original journalism and segments from your favorite NBC News Shows. Connect with NBC News Online! NBC News App: https://apps.nbcnews.com/mobile Breaking News Alerts: https://link.nbcnews.com/join/5cj/bre... Visit NBCNews.Com: http://nbcnews.to/ReadNBC Find NBC News on Facebook: http://nbcnews.to/LikeNBC Follow NBC News on Twitter: http://nbcnews.to/FollowNBC Follow NBC News on Instagram: http://nbcnews.to/InstaNBC Banksy Hits London Subway With Coronavirus-Themed Graffiti | NBC News NOW

 

 

 

 

==================================

 

バンクシーの新作はロンドン地下鉄の乗客の前で堂々と描かれた。どんな作品なのか?【専門家が読み解く】

配信

ハフポスト日本版

地下鉄車両に描かれた作品

 

 

 

 

早朝のロンドンの地下鉄。作業員に扮して窓や壁に水色の液体を吹きかけるのは、

 

あの覆面ストリートアーティスト、バンクシーでした。 

 

20年以上ぶりに残されたバンクシー自身のタグ(サイン)、

 

「I GET LOCKDOWN」という言葉の向こうに隠されたメッセージとは? 

 

 

ロンドンでストリートアートを長年研究する美術家・吉荒夕記さんが、

ハフポスト日本版に寄稿しました。

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

新作は数分間で、走る地下鉄車内で描かれた!

早朝のロンドンで、マスクとメガネ、白い防護服、完全防備で固めた男性が人気のない地下鉄車両に乗り込んだ。

 

 

手には除菌剤を入れる容器を重そうに下げている。 

 

みるからに地下鉄車両を毎朝消毒してくれる作業員のようだ。

 

次の駅から別の男性客が同じ車両に入ってきた。

 

すると作業員は、近寄るなといわんばかりに手で彼を制御し、窓や内側壁に水色の液体を吹きかける作業を続けた。

 

 

 だが、広範囲に壁面に吹きかけた水色の液体で描かれた文字は…「Banksy!」 なんと、作業員はあの覆面ストリートアーティスト、バンクシーだったのだ。 

 

 

ガタガタと揺れながら走る列車内、

いつもの単調な車内アナウンスが流れるなか、

クリーナーに扮したバンクシーは、

何食わぬ顔で、手際よく、作業を続けた。 

 

 

アナウンスから、ベーカーストリート駅からユーストン・スクエアー駅までだとわかる。

ものの数分だ。

 

その間に残されたのは、水色のスプレーペイントの他、くしゃみをするネズミ。水色マスクを落下傘にして遊ぶネズミ。マスクにくるまってもがいているネズミを描いたステンシル作品。

ロックダウン中の自宅トイレにも現れた「ネズミ」たち

2010年、ロンドンの路上に残された作品

 

 

 

 

 

周知のように、バンクシーが描く「ネズミ」は活動初期から登場する、アーティストである彼自身の分身だ。 このネズミは、ロンドンはもちろん、パリにも、NYにも出没した。真偽はともかく東京にも現れた。 ネズミを自らの分身に選んだのには、もちろん理由がある。この動物が人間社会の近くに住み、嫌われ者であり、かつ生命力があるからだ。 バンクシーが活動を始めた1980~90年代、ストリートアーティストたちは、社会の負だと考えられていたし、日本で展覧会が開催されるようになった今も、その社会的認識が根強い。

 

 

 

 

 

 

 

ネズミといえば、ヨーロッパでは中世に蔓延したペストと結びつく。 イギリスでも、人口の半分を死に至らしめた疫病の原因として忌み嫌われる存在だ(現在は、ペスト菌の媒体はノミだとわかっているが)。2020年を生きるわれわれ現代人も、同じく疫病である新型コロナウイルスに対し、なすすべもなく、7月に入った今も収束の道筋がみえてこない。 この疫病がイギリスで急速に広がリ始めた2020年4月、最初にバンクシーが公表した作品は、自主隔離(ロックダウン)中の自宅洗面所で鬱憤ばらしに、暴れまわるネズミたちの絵だった。 タイトルは、「家で仕事してると妻が嫌がるんだよね」。ここでもネズミと自分を結びつけていることがわかるだろう。

「ロックダウン」と「ノックダウン」に込められた思い

6月に入って、英国政府がロックダウンを少し緩めるや、家から飛び出し、本来の活動の場である街に現れたバンクシーが最初に描いたのは、やはり自由に暴れ回るネズミたちだった。 

 

 

そして、その活動の場は、キース・ヘリングやバスキアなど、ストリートアーティストやグラフィティライターたちの制作の原点であり、駆け出しのバンクシーが挑戦した場であった地下鉄なのだ。

 

 

 

 今回の作品でも「Banksy!」の水色文字の脇に、まるでそれをスプレーしているかのようにネズミが天井からぶら下がっている。

 

ここでも、ネズミはアーティストの分身だ。 

20年以上ぶりに、バンクシーがタグ(グラフィティライターたちが残す自分の活動名のこと)を残しているのも興味深い。 

 

 

そうしたことから、コロナ禍で、バンクシーがアーティストとしての存在意義を自ら考え直しているとみても過言ではあるまい。

 

 

このような状況下、アーティストならば必ずや、自分をみつめる精神活動をするのは自然だからだ。 

 

バンクシーの制作風景を映し出す映像の隅で、さきほどの男性乗客が唖然としてみている。

 

 

目の前の作業員がまさかバンクシーだとは思いもしなかっただろう。

 

アーティストは仕事を終え、車両を降りると、さっさと朝の風景の中に消えていった。 

 

マスクと覆面、除菌スプレー缶とスプレーペイント缶、

 

環境の除菌作業と環境を汚すこと、

 

 

コロナとペスト、

 

分身としてのネズミとストリートアーティストとしての自分。

 

 

 いつもながら、彼の作品には、複雑に絡み合う象徴がある。噛めば噛むほどに面白い。 もうひとつ重なる象徴を加えよう。「ロックダウン」と「ノックダウン」だ。 映像の中で、バンクシーが姿を消した後、地下鉄プラットフォームの向こう壁には、 「I GET LOCKDOWN (おれはロックダウンさせられた)」の水色の文字が残された。 

 

 

次の瞬間、手前の地下鉄列車が閉まるとそのドアの内側壁には、 「BUT I GET UP AGAIN(でも、また起き上がってやるさ)」の文字が現れる。 

 

 

バックに流れる音楽は、

イギリスの90年代アナーキーバンド、チャンバワンバのアップテンポな曲、

「 I get up again(Tubthumping)」だ。 

 

 

 

 

 

 

 

 

=================================================================

 

 

Chumbawamba - Tubthumping (I get knocked down)

Chumbawamba - Tubthumping (1997) I get knocked down but I get up again You`re never gonna keep me down I get knocked down but I get up again You`re never gonna keep me down I get knocked down but I get up again You`re never gonna keep me down I get knocked down but I get up again You`re never gonna keep me down Pissing the night away, pissing the night away He drinks a Whiskey drink, he drinks a Vodka drink He drinks a Lager drink, he drinks a Cider drink He sings the songs that remind him of the good times He sings the songs that remind him of the better times Oh Danny Boy, Danny Boy, Danny Boy I get knocked down but I get up again You`re never gonna keep me down I get knocked down but I get up again You`re never gonna keep me down I get knocked down but I get up again You`re never gonna keep me down I get knocked down but I get up again You`re never gonna keep me down Pissing the night away, pissing the night away He drinks a Whiskey drink, he drinks a Vodka drink He drinks a Lager drink, he drinks a Cider drink He sings the songs that remind him of the good times He sings the songs that remind him of the better times Don`t cry for me, next-door neighbour I get knocked down but I get up again You`re never gonna keep me down I get knocked down but I get up again You`re never gonna keep me down I get knocked down but I get up again You`re never gonna keep me down I get knocked down but I get up again You`re never gonna keep me down

Music in this video

Learn more

Listen ad-free with YouTube Premium

Song

Tubthumping

Artist

Chumbawamba

Licensed to YouTube by

UMG (on behalf of Republic); BMI - Broadcast Music Inc., SOLAR Music Rights Management, LatinAutor - SonyATV, CMRRA, EMI Music Publishing, LatinAutor, UNIAO BRASILEIRA DE EDITORAS DE MUSICA - UBEM, and 13 Music Rights Societies

SHOW LESS

===================================================================
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その歌詞が水色スプレーのメッセージと重なる。

 

 

 「I get knocked down, But I get up again. You are never gonna keep me down. 

 

オレはノックダウンされた。 

 

でも、また起き上がってやるさ。 

 

オレをずっとダウンさせておくなんてできないぜ。」 

 

 

 

 

ところで、これは落書きだろうか? アートだろうか?  定義はどうあれ、彼の残したものには、その時やその環境と遊ぶユーモアがあり、今の現実社会へのまっすぐなメッセージがある。 鬱屈した現状を笑い飛ばし、明日への元気をくれることは間違いない。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/052485df4dbb97523c75dee51741a185c29a1f40?page=2

 

 

 

 

吉荒 夕記