ドイツで新型コロナ再拡大の兆候、緩和の難しさ浮き彫りに
5/12(火) 9:51配信
ロックダウン(都市封鎖)を早期に実施し、
新型コロナウイルスの感染封じ込めに一定の成果をあげたドイツ。
封鎖の段階的緩和に舵を切ったが、その直後に感染が再拡大している可能性を示すデータが公表され、世界各国に警鐘を鳴らしている。
ドイツでは、1人の患者から何人に感染を広げたかを示す「再生産数」が上昇。
ドイツはこのわずか数日前にロックダウンを緩和したばかりだった。
欧州で最も感染封じ込めで成果を上げている国でさえ、これまでの積み重ねが短期間で逆回転しかねないことを示している。
こうした事例はドイツだけではない。
韓国ではナイトクラブで集団感染が発生。
韓国も感染封じ込めで成果を上げてきた。
各国は感染を抑えながら、いかにして経済活動を再開させるか頭を悩ませている。
欧州ではスペインとフランスがロックダウンの大規模な緩和を開始したのに対し、
英国はより慎重な計画を発表した。
一方上海では、ディズニーランドが入場者数を厳しく制限しながら営業を再開した。パレードや花火は中止され、来場者もスタッフもマスクを着用が求められた。さらに入場の際に検温が実施された。
厳格なロックダウンを早期に実施し成功を収めたニュージーランドでは、今週、商業施設やカフェ、映画館の営業再開を許可すると当局が発表した。
感染者数の減少が見られないまま、経済活動の再開に踏み切る国も。
今年3月以来、13億人の国民に対し移動制限をしいてきたインド。
だが感染者数は日々増え続けている。にもかかわらず、
当局は12日から一般旅客向けの鉄道運行を一部再開させると発表した。
先週、大恐慌以来最悪となる失業率が発表された米国。
トランプ政権は経済活動の再開に軸足を移そうとしている。
多くの州では感染者数が増え続けているにもかかわらず、規制緩和に転換した。
再びドイツに目を戻そう。
保健省の報道官は感染率の上昇を真剣に受け止めており、
事態が制御不能に陥ったことを示すものではないと述べた。