米国で「反ロックダウン集会」相次ぐ、トランプ氏のツイートに呼応

4/19(日) 14:02配信

ロイター

 

 新型コロナウイルスによる米国人の死者は3万5000人を突破する中、経済再開に向けた指針を発表したトランプ米大統領は17日、再開に慎重な4人の民主党知事を痛烈に批判した。

 トランプ氏は17日、すべて大文字のツイートを連発。
 「ミネソタ州を解放せよ!」「ミシガン州を解放せよ!」「バージニア州を解放せよ!」
 さらに銃所持の権利を認める米憲法修正第2条が、危機に瀕していると述べた。

 コネチカット州のマーフィー上院議員は、大統領が市民の武装蜂起を煽っていると非難。

 ミネソタ州知事公邸前には17日、反ロックダウン団体の呼びかけで外出制限に抗議するデモ隊が集結した。

 バージニア州では16日、外出制限に抗議するデモ隊が州議会前に集まった。その多くは子連れで参加。

 さらに先週ミシガン州では、何千人もの住民が幹線道路や州都ランシングの病院入口を封鎖した。ミシガン州知事は17日、トランプ氏のツイートについて次のように述べた。

 ミシガン州 ウィトマー知事
 「異議を唱えるなら、自身や他人の安全を脅かさないようにしてほしい」

 トランプ氏は一連の「解放せよ」ツイートの後、毎日の定例会見中のクオモ・ニューヨーク州知事を狙い撃ちした。

 「クオモ知事は『不満を言うこと』に時間を費やさず、もっと『行動すること』に時間を費やすべきだ。そこから出て、仕事をしろ。もうしゃべるな!私たちは何千もの病床を用意したのに、あなたは使ってもいない―」

 会見中、記者はトランプ氏のツイートを知事に伝えた。クオモ知事は言葉を濁さず以下のように述べた。

 クオモNY州知事
 「まず第一に、大統領は家で座ってテレビを見ているなら、立ち上がって仕事に行くべきではないか?

 もし大統領が本当に2500床が必要でないと思ったなら、連邦政府がその建設を支援することもなかっただろう。

 2500という数字はトランプ政権の概算に基づくものだ。だからわれわれは2500床を用意したのだ。あなたの言葉に従ったんですよ、大統領。

 あなたの言うことに耳を傾けたのがバカだったというなら、恥ずかしい限りだ。だが人のことを批判する前に、次は自分たちが作った報告書をちゃんと読むべきだ」

 これに先立ちトランプ氏は米経済の活動再開に向けた、3段階の指針を発表した。

 だが専門家の多くは、検査が広範囲で実施されない中での経済活動再開とロックダウンの終了は困難だと指摘。また多くの州知事は、検査態勢の拡充に向けたトランプ政権の努力が十分ではないため、依然不足した状態にあると述べている

 

 

 

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